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いいなづけ -07- 大学生 秋山澪の場合【Last1】

Category : SS( いいなづけ 【Last-1】 )
「ここからは、一人で寮まで帰れるか」
淡々とした感じでそう聞いてくる律。
いつもなら「当たり前だろ、子供扱いするな」と怒る私だけど、今日ばかりはそうもいかない。
「うん、大丈夫」
「そうか。気をつけて帰れよ」
あと、後で晶に御礼言っとけよ、と言いながら律は私から離れて行こうとした。

「り、律」
「ん?」
「あ、えーと、ありがと。迎えに来てくれて…」
バイトの途中、無理して私を迎えに来てくれたことは本当に嬉しかった。
だから珍しく素直に御礼を言ったのだけど。
「別にいいよ」
なんだか律の態度が、素っ気無い。

「あの、ごめん律。やっぱ怒ってる、よな」
我ながら何ともバツ悪いのか、おずおずとそう聞いてしまった。
普段は大概私が律に怒ってゲンコツいれたりするけど、逆はあんまりない。
(でもそれは律がいたずらして、私を怒らせたりしするからだけど)
だからたまーにこんな風に私が悪いこと?をしたりして、それで律が怒ったり不機嫌になると、ちょっと私は困ってしまう。

「別に…」
「嘘だろ。お、怒ってるならそう言えば」
律のとことん素気ない感じに、私が悪いと自覚しつつもなんだか腹が立ってくる。
「本当に怒ってないしー」
「じゃあ、なんでそんな不機嫌そうなんだよ」
大体今日は私だって急なことで、正直ちょっと怖かったし…。
私はついポツリと弱音めいたことを小声で呟くと、律がすっとこちらに近づいてきた。

「…怖かったのか、澪」
「え、うん…いや、別に!」
私は最初は素直に怖かったことを認めようとしたのだけど。
「ま、まあ、これもいい経験だよね。アハハ」
何となくそう言ったら「大学生になっても、まだまだ澪しゃんはお子様ですなー」とか言われて、また律にからかわれるのではないかと思った私は大慌てで否定した。

「結構いろいろ男の子たちから良くしてもらったし」
まあ合コンも悪くない、かなー、なんて…。
私はそう話つつ、後半はどんどん声が小さくなっていく。
だって私から少し視線を外した律の目が、なんだか怒っているような、悲しそうな…。

「あ、と…律?」
やや無口になっている律の姿を見て、私はつまらない嘘、つかなきゃ良かったかなとすぐに後悔し始めた。
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ジャンル : 小説・文学

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