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いいなづけ -03- 大学生 秋山澪の場合【Last1】

Category : SS( いいなづけ 【Last-1】 )
「そんな遠慮してる場合じゃないよ、澪」
あんたの隣の男二人は、確実にあんたを狙いに来てるよ。
あっさりとした口調で私にそう告げる彼女に、私は「は?」と声を上げた。

「鈍いんだから。これだから一途に一人だけを想って過ごしてきた奴ってのはー」
はぁ…とわざとらしい溜め息を吐いた後、彼女はしばらく何か考えるように腕を組んで首を傾げる。なんかすごく恥ずかしいこと言われたような気がするけど、とりあえず私は何も言い返さなかった。

「とにかく出にくいなら。そうだ、律に迎えに来てもらっ…て、今日はバイトって言ってたっけ?」
「…うん」
「うーん、でもやっぱり電話して来てもらった方がいいよ」
「べ、別にいいよ」
私は本当は律が来てくれたら…とは思っていたけれど。
「別に律が居なくても問題ないよ。もう少しだけ居て軽く飲んだら適当な口実つけて帰るから」
なんだか律が居ないと何も出来ないみたいに思われるのも癪だった私は、そう言って軽く笑ってみせた。

「大丈夫なのか?」
「大丈夫、大丈夫」
心配そうに聞いてくる彼女に感謝しつつも、そこまで私って頼りなく見えるんだろうかと思い何となく納得いかない気分だった。
「さあ、そろそろ戻ろう」
私がそう言ってもまだ少し躊躇いを見せる彼女。
そんな彼女の肩に私は軽く手を置くと、「本当に大丈夫だから」再度そう言って笑ってみせた。

大丈夫、適当に会話して適当に笑えばいいんだから。
私はそう思いながらも、内心では階段を一つ降りるたびに気が重くなっていくのを感じていた。

***

「…で、秋山さんは休みの日とか何してるの?」
「あ、グラス空いてるね。どうする、お代わりする?」
「あのさ、うちのサークルで今度こんなイベントをするんだけど…」
「…は、はぁ」
あ、あれー、何でだろう?
なんだか私の周囲で男性の人口率上がってってるような…。
気付くと数人の男性から、私はあれやこれやと質問の嵐を受けていた。

トイレから戻ってそろそろ一時間くらい。
頑張ってなんとかにこやかに周囲と会話をしていた私もそろそろ限界。
だって知らない人ばかりだし、なんだかさっきから妙に周囲が男性ばかりだしー。

女子高から女子大へと進学したのもあるけど、それ以上にここまで異性と会話を交わした記憶も少ない私。そんなかなり慣れない現在の状況に、私はほとほと疲れてきていた。
頃合いを見てこの場から抜け出そうとは思うのだけど、…ぬ、抜けれない。
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ジャンル : 小説・文学

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