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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -12-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「…でも、それは同時に、貴女にとっては悲しいことになるかもしれません」
「え?」
「それだけは申し訳ないと、おじいちゃんが言ってました」
少女はそう言うと、体を浮かせて律の耳許に口を寄せる。
そして彼女にしか聞こえないように、小さな声で短く何かを伝えた。

「これがおじいちゃん…いえ、この土地を守る土地神からの貴女への最後の伝言です」
「…」
「さあ、お仕事も終わったし。そろそろ行かないと…」
律に最後の伝言とやらを伝えた彼女は、満足そうにそう言うと、先程から少しだけ吹いてきた風に身を寄せた。
「あれ、もう行っちゃうの?」
「ごめんなさい、そろそろ」
それにしても寮に来たのは久しぶりで楽しかったです、と言う少女は本当に楽しそうだった。

「え、とゆうか、普段はどこに居るの?」
何となく姫子がそう聞いてみると、少女はえ?とばかりに首を傾げている。
「あれ、お気づきではなかったんですか?魔眼の持ち主である貴女が」
「普段は普通の目で、周囲を見てますから」
今夜は特別と、姫子が言うと「はぁ」と答える霊体の少女。

「そうですか、てっきり貴女も知ってて知らないフリをしてくれてたのかと」
「なんでよ。てか貴女も、て?」
「はい。若王子さんはそうしてくれてるから」
「いちごちゃん?」
姫子に代わって唯がそう言う。

「はい。彼女はすぐに私に気づいて、時折声を掛けてくれるんです」
でも彼女はあまり授業に出ませんから、なかなか会いませんけど。
少女がそう言った瞬間、唯と姫子がはっと顔を合せる。
「ま、まさか貴女、普段は…」
「はい、一年A組の生徒として、皆さんと一緒に勉学に励んでまーす」
霊体の少女はそう言うと、二人を見ながらふふふと笑った。

***

室内は暗く、そして静かだった。
目の前の二段ベットの屋根をじっと見つめる律は、同じA組のクラスメイト?から聞いた土地神の言葉を思い出していた。
唯や姫子には聞こえないように、自分だけが聞いた伝言を。

「ん…」
隣で眠る澪が、ほんの少しだが体を動かした。
律は澪が動いた際にずれた毛布を直そうと、体を少し横に向ける。
穏やかな表情を見せながら眠る澪を見て、律は僅かに微笑みを浮かべた。
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ジャンル : 小説・文学

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