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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -10-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「本来ならばいかに退魔を生業にしているとはいえ、人の身である貴女方にこの様な事態に巻き込むのは申し訳なく、また異例の事態だともおじいちゃんは言ってました」
「え、そなの?」
「ええ、そうですよ。魔封じの一族、名門平沢家の次期御当主様」
「あら、唯ってばそうなの?」
まあ、長女だしねと言う姫子に「まだわからないよー」と唯は笑ってそう言う。

「彼女の異常とも言える魔力の大きさ」
それが覚醒したとき、どのような事態になるかはまだわかりませんが…。
少女はそこまで話すと、先程からずっと黙って話を聞いていた律の方へと顔を向ける。

「もしかしたら彼女が巨大な魔力が持てあまし、暴走する危険もあるかもしれません」
もしそうなった場合、周囲に多大な影響を及ばすことなく、最小限に事を治める。
それには貴女の力がどうしても必要だ。
「…と、そうおじいちゃんは言ってました」
いつのまにか律の目の前に来た少女は、祈るように両手を合わせていた。
だが少女がそう言っても、律は相変わらず無言のまま、視線をぼんやりと下に向けていた。

「おじいちゃんは自分で貴女にそう伝えたかったんですけど、土地神たる自分が、そうそう人前に姿を現すことは出来ないって」
それで私が、貴女に彼女の覚醒が近いことを伝えに来たんです。
幸い彼女の、秋山さんの力が高まったお陰で、私の存在を確認してもらいやすくなってましたし、と少女は言った。

「それでもいざとなったら気配を隠せば、何かあっても大丈夫だろうと思ってたんですけど。まさか貴女みたいな人が居るとは思わなくて」
そう言った少女は姫子の側により、彼女の瞳を少し覗き込むようしている。
「不思議な、でも綺麗な瞳ですね」
「それはどうも」
少女の率直な感想に、姫子は素気なく答える。

「でもやっぱりおじいちゃんの言ってた通りです」
「何が?」
「彼女の覚醒前には、異能の持ち主たちがこの学園に集まると。貴女や平沢さんの様な人たちが、てことですよね」
「え、私も入っているの?」
「当然でしょ、唯」
えー、私は普通だよと不満気にそう言う唯に、姫子はどこがよ、と言って少し笑う。

「おい」
「はい?」
唯や姫子の様子を少し微笑ましく見ていた神の使いとも言える霊体の少女に、ずっと口を閉ざしていた律が不意に声を掛ける。
「その土地神さまは、私にどうしろって言ってるんだ」
伝言とやらはそれだけなのか、とそう聞く律の声はどこか渇いた感があった。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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