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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「巫女は自分の中にある秘めた力に早く気づく人もいますが、そうでもない人もいる」
土地神からの伝言を律に伝えるため、高等部寮に来た霊体の少女はそう言うと、また足を地面から離しふわふわと浮いてみせた。
少女の話を聞く三人の内、四つの目が少し上に向けられる。

「それでも長い秋山家の歴史の中、個人差はあるそうですが大概は15~16歳くらいには、何らかの兆候が見られるそうです」
「…兆候?」
そう聞いたのは律ではなく唯だ。本来伝言は田井中家の娘に、と土地神に言われた彼女だが、結局唯や姫子も話に加わっている。

「私たちも聞いていいの?」
最初に姫子がやや遠慮気味にそう聞いてみると、「大丈夫です、おじいちゃんに確認しましたから」と答える少女。
「え、いつ連絡したの?あ、もしかして神様の力か何かで、遠く居てもすぐに連絡が取り合えるとか?」
「いえ、先程逃げる間に、携帯で連絡を」
「携帯…」
思わずそう呟いた姫子は、以前に見たホラー映画を思い出す。

「おじいちゃんは神様ですから、携帯会社に霊体の私を登録させるくらい訳ないんです」
しかしホラー映画のような怖さはまったく感じられない少女に、姫子は少し脱力する。
「神様なら何も幽霊との連絡を携帯でしなくても…」
暗い周囲を照らすように、白い犬のイラストが入った待ち受け画面を嬉しそうに見せる少女。

「ま、とにかく。魔力が大きくなっている、それはつまりお嬢様の覚醒が近いということ?」
姫子は何とか気を取り直し、自分なりの結論を先に口に出してみた。
「はい、その通りです。本来の力が目覚める時…ともおじいちゃんは言ってましたけど」
「本来の力、て何?」
唯が興味深そうにそう聞いてきた。
「それは私にもわかりません」
「神様から教えてもらえなかったの?」
「はい」
「ふーん」と言った唯は、もう興味なしといった感じだ。

「おじいちゃんはこうも言ってました」
もし「神威の巫女」がこの地で目覚めれば、周囲にどうような影響を及ぼすか。
「覚醒が近い今、近隣の土地神たちとも連携を取り合い、事態を抜かりなく観察していると」
「何か起こるのかな?」
「それは私にもわかりません。ですがおじいちゃんが言うには、歴代の秋山家の女性の中でも、これ程大きな魔力を持っている者は珍しいと」
だから今回は彼女の動向を、かなり注意深く見ているそうです。
少しワクワクと楽しそうにしている唯に、霊体の少女は僅かに苦笑しつつそう言った。
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