スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
澪と一緒に寝るなんて、それはもう子供の頃から数えきれないくらいしてるのに。
高校生になってからは、それは昔みたいにそうそう一緒に眠ることはなくなったけど。
それでも寮に居る時も、合宿の時だってそういう機会は何度かあったというのに。
今日に限って、律はなんだかえらく動揺していた。

「早く入れよ、律」
「あー、いやー、今日は上に…」
先程澪本人…という訳ではなかったにしよ、姿や体はもちろん同じ「澪」に迫られた感触がまだ残っていたせいか、律はどうも落ち着かないようで、人差し指を上に向けて上で寝るよと言ってみるが。

「ダメ」
「へ?」
「今日は一緒に寝るんだ」
「み、澪さん?」
なんだこの澪の積極さは?お、おかしくない?
いつもの恥ずかしさとか、意地っぱりな一面とか乗り越えて、すっぱりと言い切る澪の様子に、もしかしてまだあいつが澪の中に居るんじゃないだろうな?と、思わず律は疑ってしまうくらい今日の澪は素直な感じだった。

「りーつー」
「あ、はいはい。で、でもね、澪しゃん」
「もー、面倒くさい!」
眠いから早く眠たいのに、なかなか動かない律に焦れた澪は、両手でぐっと彼女の体を自分の方に抱き寄せると、そのままベッドに押し込んだ。
「ちょ、ちょ、ちょっと」
「おやすみ、り、つ…」
もう片足眠りの世界に突っ込んだように、力ない声でそう言った澪はすぐに規則正しい寝息を立て始めた。眠っている澪にがっちりホールドされた律は、急に静かになった周囲の中、一人体を固くさせじっとしていた。

***

秋山家に産まれた女性は、皆それぞれに不思議な力を持っている。
その巫女の力を背景に、古来帝から皇族とほぼ同等の地位が認められていた。

時には皇族の一人と婚姻を成し、さらに家柄を高めてきたその背景には千年近くの間、人の身では対応できぬ事態において「神威の巫女」がその力を持って事を治めるようにしてきたからだ。裏の世界において秋山家の当主が常に「協会」の長の地位につき、さらに協会とは別の「組織」から敬意を払われるのもそのためだった。

科学が発達し、平成にの世になりすっかり魔や鬼が昔話の中に消えてしまった現在。
しかしどれだけ時代が変わっても、現在秋山家に居る只一人の女性である澪とて秋山家の歴史の中で例外ではなかった。但し澪本人は、いまだその事実をまったく知らない。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。