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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -03-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「え、おじいちゃんて、誰の事?」
律の様子をやや心配そうに見ている少女に、唯がそう聞いてきた。
「あ、すいません。おじいちゃんと言っても私の本当のおじいちゃんて訳じゃないですけど」
彼女が言う「おじいちゃん」とは、この桜ケ丘学園一帯を管理する土地神なのだそうだ。

「か、神様?う、嘘?」
話を聞いた姫子は、思わずそう言って声を上げた。
「いいえ、本当です」
私も長いことここで霊をやってたおかげでしょうか。
土地神さまといつのまにかお茶飲み友達みたいになっちゃって。
エヘヘと照れ笑い気味にそう言う少女。

「ちゃ、茶飲み…」
「わー、私も一緒にお茶飲んでみたいな」
怪訝な顔をしながら呟く姫子と、いいなーを連発する唯。
「ムギちゃんのお茶とどっちが美味しいかな」
「そんなのは今はどうでもいいから、唯」
何とも能天気な発言をする唯に、姫子がやや呆れてしまう。

「どうでしょうね。そのムギさんという方が淹れたお茶も飲んでみないと「それで」」
かなり話が脱線し始めた少女を、律が強引に割り入って止めた。
その声はちょっとだけ周囲をヒヤリとさせるような冷たさがあった。
「澪の本来持っている魔力が大きくなっているってのか」
「は、はい。そうです」
律の鋭い視線を受け、少女は慌ててそう答えた。

「原因はまだはっきりしてませんが、秋山さんの魔力が日に日に増大していることは間違いないです。そのおかげといってはなんですが、ここ最近私の姿が皆さんに見れるようになったのもそのためかと」
胸に軽く手を当ててそう言う彼女は、少し嬉しそうだ。
「澪ちゃんの魔力がねぇ」
でもそうは言われても、私たちにはあんまり前との違いがわからないよねー。
そう唯は律に向けて言ってみても、当の律はそんな唯の声に気づいているのか。
無言のまま、視線を下に落としている。

「それで。皆に気づいてもらえるのが嬉しくて、そのお礼でもしようとお嬢様の部屋に?」
「あ、はい。まあそれは個人的なものですけど。本来私はおじいちゃん…土地神さまから伝言を頼まれてまして」
「伝言?」と唯。
「はい。でも伝言は秋山さんではなくて…」
そこまで言うと少女は、すっとやや黙りこむ律の方へと近寄って行く。
「貴女に伝えに来たんです」
律の目の前でふわふわと浮く少女はそう言うと、音もなく地面に足をおろした。
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ジャンル : 小説・文学

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