スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -02-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「お邪魔します…」
律は小さな声で呟くようにそう言うと、静かにドアを閉めた。
そのままそっと音を立てないように、部屋の中へと入っていく。
寮の部屋のレイアウトは、どこもそれほどの違いはなかった。
部屋はキッチンと広めのリビング、それとそれなりに広い室内にはソファ一つと、二人分の机。

律は足音を立てないよう慎重に歩きながら、部屋の奥にある二段ベッドに向かった。
二段ベットの下、穏やかな表情で眠る自分の幼馴染を見て、律はホッと一つ息を吐いた。
眠る彼女を起こさないよう注意しながらベッドの側に座りこむと、律は手を伸ばして彼女の髪を優しく漉いていく。

「澪…」
目を閉じ静かに眠る彼女を、しばらく律はじっと見つめていた。
深い眠りについているのか、彼女は規則正しい吐息ばかり。
それを耳にしながら、律は何かに耐えるようにギュッと一度両目を閉じると、つい先程までの出来事を思い返していた。

***

二人の退魔師、そして「魔眼」の持つ主である少女。
合せて三人が、寮の屋上でいまやその姿を隠さず見せている「霊体」の少女と話をしていた。
「魔力…」
小さく呟いた律の言葉に、霊体の少女は一度顔を頷かせた。

「ここ数日程前からずっと、この桜ケ丘学園を包むような巨大な魔力が確認されています」
学園全体を包み込むかのように、体を少し浮かせながら両手を広げる。
「それは日毎に大きくなっていますが、外部からのものではありません」
「では内部から、と言うこと?」
「はい。そうなんです」
姫子の問いに嬉しそうに答える少女。

「一体、どこから?」
唯はどこかきょとんとした表情を浮かべながら、目の前のふわふわ浮いている霊体の少女にそう聞いてみる。
「それはここにいる皆さんがよく知っている…」
「もしかして、秋山さ…いえ、澪お嬢様が」
ハッとしたように、姫子は思った事を口にした。
普段は律と同じように、同い年のクラスメイトとして澪と対等に接している姫子だが、時折実家に居た時の癖で本家の姫君に遠慮を見せる場面もあった。

「そうです」
秋山家は古来より帝の血を受け継ぐ由緒正しい家柄であり、さらにその家に生まれる女性はこの「日出る地」の全ての祭事を司る、神の巫女。
「そう伝えられていると、私はおじいちゃんから聞いたんですけど」
そこまで話した後、霊体の少女はチラリと律の方を見た。
少女の話を聞く律の表情は固い。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。