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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -01-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
その日の桜ケ丘学園高等部寮内では、時計の長針と短針がちょうど重なった後も、生徒たちの喧噪が絶えることはなかった。

先程まで唯と共に幽霊探しをしていたムギ。
だが今はルームメイトの様子を見るために一旦自室へと戻っていた。
部屋に入り、二段ベットの下で眠る澪を見て彼女はホッと息を吐く。
大丈夫そうと判断したムギは少しだけどうしようかと悩んだ後、静かに自室を後にした。

「あ、律ちゃん、唯ちゃん」
部屋を出てすぐに、同じ部の仲間である二人が歩いてくるのに気づいた。
「ムギちゃーん、澪ちゃん大丈夫だったー?」
懐中電灯を自分の顔の下に持ってきて、おどけながらそう聞いてきた唯に、「ええ、もう眠っていたわ」とムギはクスクス笑いながら答える。

「どうだった、唯ちゃん、律ちゃん。幽霊さん見れた?」
期待を込めた目で二人を見るムギは、少し興奮しているようだ。
「いや、私は見てないよ。唯は?」
「私もー」
律はそうでもないが、唯はやや残念そうにそう答えた。
「そうなの、残念ね」
少し落胆した様子を見せるムギに、でもさっきから出たー!とか言う叫び声がよく聞こえてきたよー、と唯が教えてあげる。

「あら、そうなの」
「うん。だからムギちゃん、私たちもまだまだこれからだよ」
「そうね、じゃあまた寮の中を探検してみる、唯ちゃん?」
「もちろん」
「頑張って見つけましょうね」
すっかり幽霊探しを楽しんでいる二人に、律は少々苦笑してしまう。

「りっちゃん、どうする?」
「いや、私はもういいよ、唯。二人で頑張って来てよ」
「あら、そう?」
「うん。いい写真撮れること祈ってるよ、ムギ」
ムギの持つ高価そうなカメラを見ながら、律はそう言った。
「ありがとう、頑張るわ」
カメラを両手に持って、フンスと鼻を鳴らすムギ。

「はは。あー、でちょっと悪いだけど、ムギにお願いがあるんだけど」
ではさっそくとばかりに、唯と二人で幽霊探しを再開しようとしたムギを律は止める。
「え、お願い?」
「あー、うん。あのさ…」
そう切り出した律は少し照れくさそうにムギには見えた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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