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君の側にある旋律 【26】 西からの転校生/第六章 -09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【26】 )
「か、関係ないだろ、それ!」
「あら私だって秋山家の眷族の端くれ。お嬢様の身に何があったのか、全て把握しておくのも大事な…」
「そんなん気にせず、普通の高校生活送ってればいいだろ!」
姫子をここに呼び出したのは自分であることを、律はすっかり忘れているようだ。

「あ、あの…」
微妙に話がズレていく三人の退魔師たちに、「彼女」がおずおずと声を掛ける。
「けっして悪気はあってというか、何か悪い事しようと思った訳じゃなくて」
「…本当だろうな」
「はい。すいません、ちゃんとお話しますから」
あの…封じたりお祓いしないでもらえますか、とおずおずとした様子でお願いする霊体。

「なら、最初から逃げなきゃいいのに」
やれやれと言った様子で律はそう言った。
「はぁ。急に見つけられたから、私慌てちゃって」
それに封魔円が出てきたから、びっくりしちゃってさらに逃げちゃいましたけど。
そう言ってチラリと唯の方を見ると、「あ、すいません」と唯は素直に謝る。

「いえいえ。悪ノリしちゃった私が悪いんです。何せ久々でしたから」
「久々?」と姫子が聞き返した。
「はい、皆さんが私に気づいてくれるなんて」
本当に何十年ぶりかしら、と言う「彼女」の顔は笑顔満面だった。

「…あんた、そんなに長く幽霊やってるわけ?」
嬉しそうな霊体を見て、律は素朴な疑問が湧いてきたようだ。
「はい、それはもう、えっと…あら、どれくらいだったっけ?」
「忘れるくらい長くってことー?」
「ええ、そうです。本当に長い時…だったと思うんですけど」
「本当に忘れてるんだ」
唯の問いにも微妙な答える霊体に、姫子はポツリとそう呟いた。

「まあいい、で、なんで澪にちょっかい出したんだよ」
「あ、別にちょっかい出そうと思ってした訳じゃないんですけど」
最初は彼女に御礼を言おうと思っただけなんです。
そう言って自分たちと同じ年頃の霊体はにっこりと笑った。

「は?御霊?」
「じゃなくて、礼でしょ。なんで秋山さんに?」
唯のボケにすかさず突っ込む姫子。
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ジャンル : 小説・文学

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「か、関係ないだろ、それ!」「あら私だって秋山家の眷族の端くれ。お嬢様の身に何があったのか、全て把握しておくのも大事な…」「そんなん気にせず、普通の高校生活送ってればいいだろ!」姫子をここに呼び出したのは自分であることを、律はすっかり忘れているようだ。...
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