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君の側にある旋律 【26】 西からの転校生/第六章 -04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【26】 )
「お、来た来た」
律は向こうから眠そうな表情で、少しだるそうに歩くクラスメイトに笑いかけた。
「まったく、いきなり電話してきたかと思えば」
「あれ、姫ちゃん?」
欠伸をしながら律に文句を言っているのは、二学期になってからこの桜ケ丘学園に転校してきた律と唯のクラスメイト、立花姫子だった。

「あら、唯も一緒なの」
「こんばんわー、姫ちゃん」
こんばんわ、と唯に返す姫子の声はまだ少し眠そうだった。
「悪いな」
「…律、私はまだ協力するとは言ってないわよ」
「またまたー、ここまで来ていてそれはないんじゃないか、姫子」
「え、姫ちゃんが何をするの?」
二人の会話する処がわからない唯は、姫子にそう尋ねた。
「あんまし気がすすまないのよね」
唯にそう言った姫子は、そう言って小さな溜息を一つ零す。

「ホント悪いとは思うけどさ、ここは同じ秋山家の眷属としてちょっと頼むよ」
な、なと両手を合わせてお願いしてくる律に、姫子はちょっと苦笑する。
「まあ、しょうがないわよね」
因果な家に産まれたものよね、私たち。
「私たち」という部分を強調して言う姫子の目は、どこか挑発的に律を見ている。
「本当だなー」
だが律は姫子の視線など少しも気にしていないのかのように、ヘラヘラとした感じで答えた。

「…で、まだこの寮内に居る事は間違いないの」
そんな律の様子を一つ小さなため息を零しながらも、姫子はさっきまでのだるそうな態度を消し律にそう聞いてきた。
「ああ、多分」
「まだあちらこちらで、皆の叫び声が聞こえるもんね」
唯の言葉に姫子は小さく頷いた。
お祭り好きの1-Aのクラスメイトたち以外にも、スクープ狙いの新聞部や他のやじ馬たちの悲鳴にも似た声を時折耳に聞こえてくる。

「今の内だったら、私たちで捕まえられるかな」
霊体が一般人に姿を現している今なら、捕獲できるのではないかと唯は言ってみるが。
「いや、多分無理だ」
律はその考えを即否定した。
先程律に正体にばれたとき、澪の体から離れたあの霊体は一瞬にしてその気配を消した。
その後は律でもまったくわからなかったのだ。
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