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君の側にある旋律 【26】 西からの転校生/第六章 -03-

Category : SS( 君の側にある旋律 【26】 )
「唯」
「あ、りっちゃん」
澪の部屋を出てから、ほどなく律は唯と合流した。
ムギが澪を心配して部屋に戻ったと聞いて、律は少しホッとする。

「それにしても。本当に霊体が居たの、りっちゃん?」
「ああ、居た。それもこともあろうに、澪の体に取り憑いていたんだ」
そう言った律の口調は、非常に悔しそうだった。
護衛である律としては、自分の知らぬ間に「主」が危険な目にあっていたかと思うと、なんてひどい失態だと自分を責めずにいられない気分だった。

「まあ、でも仕方ないよ。私だって全然気配が感じられなかったよ」
唯が悔しがる律を慰めるようにそう言った。
「そうか。だがとりあえず今もこの寮内で霊体がうろついている事は間違いない」
律と唯はそれぞれの主の「護衛」の仕事以外にも、生徒会に所属する和が言うのとはまた別の意味で、学園の治安を守る「退魔」の仕事も請けていた。
今回の件が学園長の耳に入れば、どうせすぐに仕事の依頼がくることは間違いないのだ。

「どちらにしろ、退治しないといけないしね」
「当たり前だ。古来より帝の血を受け継ぐとされる名門秋山家のお嬢様に取り憑くなんて、身の程知らずな霊だよ、まったく」
秋山家の眷族たる私が、きっちり落とし前つけてやる。
僅かに歯ぎしりをさせながら、怒り心頭といった感じで律はそう言った。

「…何かあったの、りっちゃん?」
そんな妙に鼻息荒くさせる律に、唯は少々不思議に思い首を傾げる。
「え、な、何かって?」
不意に唯にそう聞かれて、律は思わず先程澪の部屋であったことを思い出し、少しだけ頬を紅くそめた。だが暗い廊下の途中で話していた唯には、紅くなっている律に気付かなかった。

「え?だからー、なんか」
「だから何かって、何だよ」
「えー、だから何かがあって、それでりっちゃんがー」
「だから澪に取り憑くような真似をだな」
「本当にそれだけ?」
「そ、それだけってなんだよ。大事な処だろ、それは!」
「そう?なんかそれだけじゃないような…」
「それだけだよ!他に何があるってんだ!」
「だから何かあったから、そいでりっちゃんは怒っててー」
「律」
二人のどこか不毛な会話は、第三者の声によって止められた。
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ジャンル : 小説・文学

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