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君の側にある旋律 【26】 西からの転校生/第六章 -01-

Category : SS( 君の側にある旋律 【26】 )
すでに裏の世界では、それなりに名の知れた、優秀な退魔師である田井中律。
その律が僅かな存在の気配さえ捉える事ができない霊体が寮をうろつく中。
唯とムギは懐中電灯の明かりを頼りに、寮の廊下を静かに歩いていた。

「何か騒がしいね、ムギちゃん」
「そうね」
普段は消灯時間後は静まりかえる寮内。
しかし今日ばかりはあちこちから聞こえる悲鳴にも似た声と、さらにそれに続いて複数のざわざわとした人の声を、二人は何度か耳にしていた。
「もしかしてもう誰か見つけちゃったかな」
「どうかしら…」
カメラを両手で大事そうに持つムギは、きょろきょろと周囲を見ている。

懐中電灯を持つ唯も、ムギと同じように周囲を見ていると、ポケットに入れておいた携帯が震えているのに気づいた。
暗闇の中、ほんのり光るディスプレイを見て唯は少し首を傾げる。
「もしもし、りっちゃん?」

- 唯、緊急事態だ。

電話越しから聞こえる、緊張感のあるルームメイトの声。
「へー、何かあった?」
その声に唯はすぐに緊迫した事態を理解した。
だがそれを表情にも態度にもまったく出さない。
律から簡単な説明を聞いた唯は、すぐに合流するよと電話越しに伝える。

「でもりっちゃんですら見えないのに、私だってわからないと思うよ」
どうかね、と律は答えたものの、その点はすでに考えていた。
今回二人の名のある退魔及び封魔師が、裏を吐かれた感があった。

- なんかこういう場合で役に立つ、平沢印のアイテムない?

平安の世から封魔を行う名門平沢家には、数々の呪術グッズみたいなのが揃っている。
それを律はアテにしているようだった。
「んー、そんなのあったかなぁ…」
少し考えている様子の唯の声を聞いた律は、「とりあえず合流しよう」と伝える。
「うん、じゃあ」
そう言うと、唯は携帯を切った。
携帯電話から放たれるほんわりとした光が消ると、周囲がまた暗闇が落ちる。

「唯ちゃん、電話律ちゃんから?」
「うん。結局なんだかんだ言ってりっちゃんも参加してるみたい」
携帯をポケットに戻しながら唯はそう言った。
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ジャンル : 小説・文学

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