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君の側にある旋律 【25】 西からの転校生/第五章 -08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【25】 )
「お前…」
「あ、でも誰でもいいと思って抱きついた訳じゃないんですよ」
ほら、やっぱりこの体の持ち主は彼女ですから。
そう言うと澪の姿を借りた何者かが、どこか愛おしそうな表情を浮かべながら、両手を胸の上にそっと重ねる。
「…彼女の意志に反して、適当な誰かに抱きついたりしたら失礼ですし」
そう言って少し微笑む澪…ではない誰か。

「はぁ?何を言ってるんだ」
律は澪でない誰かの話す内容が、さっぱり理解できなかった。
「そんなことより、澪はどうし」
「だって彼女はずっと貴女を…て、これは私が言うのは反則というか野暮ですよねぇ」
そう言うとまた澪…ではない誰かは一つクスリと笑う。
「でもご心配なく、彼女は」
「…澪をどうした」
先程までの律の声とはまったく違う深みのある低く重い声に、澪ではない誰かは思わずビクッと肩を震わせた。その恐怖はさっき感じた比ではない。

「あの、彼女はだいじょう…」
「…お前は誰だ、澪に何をした」
そう言ってカチューシャをはずした律の姿は、何か呪縛から解けたように、美しい金色に髪を染め上げていく。
「あ、あの、あの…」
「澪はどうした、もし澪に何かしたのなら…」

ただじゃおかない!!

髪と同じように金色に染まった二つの瞳が、澪の姿を借りた何者かを睨みつける。
律の体は髪や瞳同様に、強い光を放ち始めた。

「キャー!ごめんなさーい!」
その声はまさしく澪の声だったが、その悲鳴は彼女自身ではない。
律の獣が咆哮しているかのような気迫こもった叫びを聞くなり、澪の体から一瞬何かが飛び出るのを律は見逃さなかった。魔や鬼は類ではない、…霊体か?

「待て!」
はっきりとした確信はないが、相手の正体をある程度律は見極めた。
すぐさま「気」で気配を手繰るが、容易には見つけられない。

- ごめんなさーい。

今度はあきらかに澪と違う別の誰かの声が、律の耳にかすかに聞こえてきた。
声の様子から、この場を走り去って逃げて行く様子だけはわかるが。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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