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君の側にある旋律 【25】 西からの転校生/第五章 -04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【25】 )
一年A組は澪が所属するクラス。
度を越したお祭り好きがたまにキズだけど、皆仲が良く楽しいクラスメイトたち。
澪がそう思っているクラスメイトたちの中に、どう考えても彼女は居なかった。

「ちょっと」
からかわれているのかな、と思った澪の口調が僅かに強くなった。
「あ、そろそろ時間だわ。ごめんなさいね」
しかしそんな澪の心情など気にも留めないようかのように彼女は不意にそう言うと、手を挙げて澪の肩に軽く触れた。
「え?」
見知らぬ同級生の突然の行動に、澪は反応出来なかった。
彼女の手が自分の肩に触れた瞬間、澪の体に急激な浮遊感みたいなものが全身を襲う。
それはジョットコースターに乗った後の感じとよく似ていたが、その感覚それの倍以上。

「キャー!」
思わず悲鳴を上げた澪は、消灯時間が告げるいつもの曲を耳にしながら。
段々と意識が落ちて行くのを、どこか他人事のように感じていた。

***

「さて、どうやって切り出そうかね」

消灯時間までもう間もない時刻。
643号室に向かう途中で、律は腕を組みながらポツリとそう呟いた。
前回うやむやになってしまった、遊びのお誘いを何と言って切り出すか。
イマイチいい考えが浮かばないためか、律の足取りを重くなるばかりだ。

「まあ、そんな深く考えても仕方ないんだけどな」
もう一度気軽な感じで「明日ショッピングにでも行こう、澪」とでも言えばいいのだ。
律はそう思いなおす。うん、それでいい。それだけ。それだけなんだけど…。
「なんか、言いにくい…」
一度断られてしまったからだろうか、律はやや気後れしていた。
一応唯やムギたちには、すでに二人からOKをもらっているのだけど。

「あの時の二人の言い方、なんかちょっと変だったような…」
律がムギと唯に週末遊びに行こうと誘ったとき。
最初は二人共即OKはしてくれたものの、その後しばらくしてから「でもやっぱり今回は私たち行かない方がいいんじゃないかなー」と妙に渋っている様子を見せた。
なんで?と律が聞いても、二人はそれぞれのリアクションで「はぁ」と溜息を吐くだけで、その理由は言ってくれなかった。

「なんか、納得行かないよなぁ」
二人の微妙に歯切れの悪い態度に、律はやや不可解に思っていたものの、一応お誘いにはOKをもらっているしとそれほど深くは考えなかった。
結局いつもなら五分もしない距離を、律は倍以上の時間をかけ、ようやく澪が居る部屋の前に来た。だが部屋の前でもまた迷いだす律。そんな律の姿は、事情を知らない人から見れば、好きな子にデートを誘おうと頑張っている様子に見えなくもない。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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