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君の側にある旋律 【25】 西からの転校生/第五章 -02-

Category : SS( 君の側にある旋律 【25】 )
「だろうな」
律はしみじみとそう言って、軽く苦笑する。
あの人一倍怖がりの澪が、わざわざ自分から怖い場所に行く訳がない。
「ちょっと私は澪の部屋に行ってくるよ」
二人はここでごゆっくり、決定的写真を撮る作戦でも練って下さいな。
少し皮肉を込めて律はそう言ったが、ムギや唯はそれに気づいていないのか「頑張りまーす」と能天気に答えた。

***

「あ、もうこんな時間…」

消灯時間までもう間もない時刻。
澪は自室一人、ここ最近の日課となった歌詞作りに励んでいた。
「うーん、まあ、もう今日はこれくらいにしようかな…」
今日もあんまり進まなかったなぁ、と澪は溜息一つ零しながら、両腕を上げて体を伸ばす。
自分でもここ最近のスランプはそうは治らないことを確信していた澪は、あっさりとノートをしまうと欠伸を噛み殺した。

「それにしても戻ってこないな、ムギ」
夕食やお風呂を済ませた後、唯と共に部屋から出て行ったムギはまだ帰ってきていない。
「もしかして、本当に探しに行ったのか…」
素人目にも高そうなカメラを持って唯と楽しそうに話していたムギ。
今頃寮のどこかで好奇心一杯に、唯と二人で巡回中なのだろうかと澪は思う。
澪も二人から一緒に行こうよ、と誘われたけれど、もちろん全力で断った。

今日はムギ、戻ってくるかな?
何となく唯以外にもお祭り騒ぎが好きなクラスメイトたちと共に、一晩中寮内を徘徊してそうな気がする澪は、だとしたら今日は一人だなと考える。周囲の幽霊騒ぎもあって、怖がりな澪はその事実に今さら気づいて、一度小さく体を震えさせた。

「はぁ…。もう今日は寝よう」
明日は学校もお休みだし、ちょっとくらいは規則を破って夜更かししてもいいけど…。
そうも澪は思ったが、今日はとてもそんな気分にはなれそうにない。
要は一人で夜更かしするのが怖いのだ。

律も唯たちと一緒なのかな?
己の護衛兼幼馴染はどうしているのだろうと澪は考えた。
律もお祭り好きな処はあるが、今回の噂には妙に興味なさげな様子だった。
「部屋に、居るかな…」
何となく怖い気持ちが抜けない澪は、机に置いてある携帯に手を伸ばす。
ディスプレイに表示された見慣れた名前を見た瞬間、澪は携帯をそのまま机に置き直した。
何となくではあるが…。
最近彼女とはちょっと気まずい雰囲気になっていることを思い出したから。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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