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君の側にある旋律 【25】 西からの転校生/第五章 -01-

Category : SS( 君の側にある旋律 【25】 )
週末の夜。
先日の幽霊騒ぎがまだ続いている、桜ケ丘学園高等部寮内。

その夜は寮に住む一部の生徒たちが、どこか落ち着かない様子を醸し出していた。
同じ寮に住む田井中律も、他の生徒たち同様に少し落ち着かない様子だったが、その理由は別に幽霊騒ぎのせいではない。

「…え?マジで?」
「うん」
「そうなの、律ちゃん」
ニコニコと楽しそうにしているムギと唯の二人を見て、律は少々呆れていた。
「頑張って幽霊見つけてくるよ」
「新聞部より先にスクープ写真を撮って見せるわ」
フンスと息巻く唯と、手に持ったカメラ(多分相当高価な物なのだろうと律は推測する)を握りしめたムギは、やる気満々といった感じだった。

二人は消灯後、こっそり部屋を抜け出し、今話題の高等部寮でよく目撃されている幽霊の写真を、スクープ狙いの新聞部に先駆けて激写しようと思っているらしい。
実はそう思っているのはムギや唯だけではなく、お祭り事が大好きな1-Aの生徒の約半数が二人と同じような事を考えているようだった。
要は幽霊写真を撮るなんて只の口実で、消灯後の暗い寮内を利用した、やや時期外れの「胆試し」を楽しむ程度のノリなのだろうと律は思っている。

「…まあ、頑張って」
ムギや唯と違って幽霊騒ぎになど何の興味もない律は、心のこもっていないエールを送った。
「律ちゃんも行かない?」とムギに誘われたが、律は即座に断った。
「そう、残念ね」
「まあ、もうチーム分けしちゃってるしね」
「チーム?」
何それ、と律が二人に聞き返す。

「あのね、1-Aの参加してる皆でチーム分けしてて、どこのチームが写真を撮れるか賭けをしてるんだよー」
「ほう」
胆試しだけでなく、毎度のトトカルチョまで進行中か。
相変わらずこういったイベントごとには手を抜かないクラスメイトたちに、律は感心するばかりだった。
「参加しないにしても、律ちゃんどのチームに賭ける?」
「どのチームも写真は撮れない…に賭けるよ、私は」
どうでもいいとばかりに律がそう言うと、「あ、それもありだよねー」と呟く唯。

「ま、楽しんできてくださいよ。あ、ムギ。澪は部屋に居るんだろ?」
力なく手をヒラヒラさせて律はそう言うと、念入りにカメラの調整をしている様子のムギにそう聞いてみた。
「ええ、ついさっきまで一緒に部屋に居たけど」
「澪ちゃんも誘ったんだけど、絶対嫌て断られれたよ」
そう言いながら、手に持った懐中電灯を律に向ける唯。
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ジャンル : 小説・文学

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