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月を見上げて -11-

Category : SS( 月を見上げて )
「梓ちゃん?」
黙り込む私を、憂が不思議そうに見てくる。
「…大丈夫だよ」
「は?何が?」
純が少しきょとんとした感じで、そう聞き返してきた。

「大丈夫。新入部員は入るよ、必ず」
「そう、なの?」
私は憂に向けて、大きく一度頷いた。
「入るよ、たぶん二人」
「二人?」
「そう、二人はきっと入る」
そうだ、きっと二人。今となってはどんな子たちだったか思い出せないけど。
あの庭に立っていた女の子たちがきっと…。

「なに、何かアテでもあるの?」
妙に自信を持ってそう断言する私に、純がそう聞いてきた。
「ないよ」
「おいおい」
「うん、でも大丈夫」

きっと、必ず新しい桜ケ丘高校軽音部が始まるんだ!

「ちょっと、梓。あんたまだ寝ぼけてるんだじゃない」
「梓ちゃん、大丈夫?コーヒーでも淹れようか?」
自信満々な私に、二人はどこか心配そうにそう言ってきた。

「ちゃんと起きてるよ。さ、会議をまた始めましょうか」
「へいへい」
「うふふ。でも、そうだね。きっと入ってくれるよね」
少しだるそうに返事をする純と、楽しそうに笑う憂の二人を見ながら。
私は内心で感謝していた。二人が軽音部に入ってくれた事に。

「よーし、とりあえずまた着ぐるみを来て、チラシを配るとしてー」
「え?あれ、するの!?」
「当然」
「あー、そうなんだ…」

二人が私を迎えに来てくれたことに。

「よーし、明日からがんばるぞー」
「おー、梓が燃えている」
「頑張ろうね、梓ちゃん」
「うん!」

月に帰ったかぐや姫は、きっとそこでまた新しい仲間に囲まれているから。
だから心配しないで、お父様、お母様、唯おばあ様、ムギ様。

二人に向けて大きく一度頷きなら、私は内心でそう呟いていた。

end
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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