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月を見上げて -08-

Category : SS( 月を見上げて )
「しっかし何か私らそっちのけで、外は盛り上がってるみたいだなぁ」
にぎやかな人の声や音楽を奏でる音が、家の中に居る全員の耳に入っていました。
「本当だね、私も夜店に行きたいな」
「こらこら。まったく緊張感がないな」
すっかりだらけてきた様子の二人に、澪は少々呆れているようでした。

「だってなー。このまま来なかったらそれはそれでいいけど、ムギには悪いことしたなぁ」
「あら、私は一向に構わないわよ」
お祭り騒ぎもなかなか楽しいわね。
いかにも貴族の姫君といった鷹揚とした態度で笑う女宰相。

そんな両親たちの話を聞きながら、姫は少しおかしいと感じていました。
お話の設定上なら、もう迎えに来ないとまずいんじゃないかな、と。
そろそろ来ないと、夜が明けてしまう。確か夜だよね、お迎えって。
「うーん。…でも、まあ」
多少お話を進行上心配になりつつも、来ないなら来ないでいいんだけど、と本心ではここを離れたくない姫は内心そう思っていました。

それにしても…。
よくよく考えてみれば、どうして私は月に帰らないといけないんだろう?
今さらながらに、そんな根本的な疑問を頭に浮かべるかぐや姫。
何も無理して帰る必要はないのに、どうして帰るとお話上そう決まっているの?
どうして…。

「それは、梓が先輩たちより一年後輩だからだよ」

真っ暗い庭の方から、その声は突然聞こえてきました。

***

家の周り、到る所に灯されていた篝火は、いつの間にか全て消えていました。
姫が居る部屋以外の全ての光は消え、騒がしかった外の喧騒も今はもう少しも聞こえず、闇が音を奪うかのような静けさが漂っていました。気づけば先程どまで傍に居たはずの両親や祖母、ムギさえもいなくなり、部屋の中は姫一人だけ。

「…え?」
梓は突然の状況の変わりように、やや茫然としてしまいました。
「しょうがないじゃん、それはさ」
困惑する梓を気にした様子もなく、声は少しずつ暗い庭から姫の方へと向かってきました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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