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月を見上げて -07-

Category : SS( 月を見上げて )
「お母様…」
「律や唯おばあ様は外で見張りをしてくれてるよ。猫の子一匹進入させない、て」
外を抜かりなく見張りつつ歩き回っているだろう父や祖母を思うと、姫はまた涙を零します。

「無理なんです、どうしたって。私は…」
泣き出した姫を、澪は優しく胸に抱きしめました。
「…もし本当にそれが無理だとしても」
「澪ちゃん?」
澪の言葉に少し驚いたような表情をみせたムギでしたが、澪がにっこりと笑いかけてきたので何も言いませんでした。

「どうしても梓が月に帰らなくてはいけないとしても。私たちと一緒に居られないとしても」

離れていても、私たちはずっと一緒だよ。

澪は梓の髪を優しく漉きながら、どこか凛とした声でそう言いました。
「ヒク、お、ヒクお母様…?」
「どんなことがあっても。梓がどこに居ても」
澪は力強くそう言うと、また娘の髪を優しく撫でてあげました。

母の胸に顔を埋め、その声を聞きながら姫はどこか不思議な気持ちになっていました。
この声を私はいつも聞いていたような気がする。
もちろん母だから毎日聞いているのだけど、それとはまた別の、なんだかもっと違う形で…。
そうだ、歌。歌で聴いていたような…。

「そうね、きっとそうだわ」
澪の言葉に、ムギも嬉しそうにそう言った。
「そうだよ!私たちはいつまでも、永遠だよ!」
外の見回りからいつのまにか戻ってきた唯おばあさんが、楽しそうにそう言いながら部屋に入ってきました。
「もー、外の見回りも飽きちゃったよ」
「本当だよ。おい、梓ー。月の使者てやつは時間にルーズな奴だなあ!」
唯の隣では、頭を掻きながらぼやく律も居ました。

…永遠?あれ、それもどこかで聞いたような。
二人の話を聞きながらも、姫は先ほど唯おばあさんが言った言葉を思い出していました。澪の言葉同様に、前にもどこかで唯おばあ様がそう言ったのを聞いたような…。
姫はそう思いましたがそれがいつのことだったか、どうしても思い出せませんでした。
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ジャンル : 小説・文学

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