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月を見上げて -05-

Category : SS( 月を見上げて )
「え、何か言った?」
「お気になさらず、お父様。…ふう、もういいです。で、誰に電話してるんです?」
「歴史問題の追及はもういいのか?ムギだよ」
「え、ムギ様?」
両親の親友として時々都から遊びに来るその人は、姫にとってもよく見知った、親戚のお姉さんのような存在でした。

彼女とは、律や澪がまだ都に居たころに知り合いました。
当時は左大臣の娘として、父の仕事を手伝っていたのですが。
「今じゃ都で女宰相みたいになってるだっけ」
澪がそう言うと律はそう言えばそうだったかな、と曖昧に答えました。
「お父様、なぜムギ様とご連絡を…?」
「もちろん、その月の使者とやら追っ払う準備さ!」
「え?」
明快にそう答えた父に驚く姫。

「ムギに頼んで都にいる兵士たちを一部こちらに回してもらうんだ」
「えぇ!?」
「月の使者たちが何ほどのものか知らないけど、追い払ってやるさ」
父の言葉に「そうだ、そうだ」と賛同する母と祖母たち。
「そんなの…」
「ここまで大事に育ててきた娘を、そんな簡単に月だか何だか知らないが、そんな処へ帰してたまるか!」
「お父様…」
無理だと言おうとした梓も、父の悲しそうな声に思わず口を閉ざしてしまう姫でした。

「とにかく…あ、おー、ムギ元気?」
都に住む女性宰相と連絡が取れたようで、律は簡単な挨拶をした後さっそく本題に入っていきました。
「うん…そう、そう…あー、そうだな。まあ、一個師団くらいは…うん…」
「ちょ、ちょっと、お父様?」
携帯から漏れ聞こえてくる会話の内容を聞いて、姫は思わず声を上げました。
一個師団て、どれだけの数の兵士をここに連れてくる気ですか、ムギ様。

「よし、さすがはムギだよ。快く引き受けてくれた」
「頼りになるなぁ、ムギは」
律の言葉に感心したような声を上げる澪。
「まあ、そうだけどさ。なんだよ、澪。私は頼りないのかー」
「ばか律。お前はお前だよ。私の素敵な頼りになる旦那様…」
えへへ、そうかな。ふふとか微笑みあう二人。
相変わらずどんな状況でも一瞬にして甘い空気を作りあげる両親に、内心で深い溜息を一つ吐く姫。
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ジャンル : 小説・文学

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