スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

月を見上げて -01-

Category : SS( 月を見上げて )
むかーし、昔。
ある所にとても仲の良い、年中いちゃいちゃしている夫婦がおりました。

「…バカ、駄目だってば、もう、律」
「えへへ。いいじゃーん。そうだ、今度また神様にお願いして竹やぶに行こうか?新しい子供が授かるかも」
「律は子供好きだな」
「もちろん、私と澪の子なら何人だって欲しいぞ」
「うふふ、私も」
見詰め合って楽しそうに話す夫婦
時々軽く頬や額に接吻なんかしてますが、これは日常茶飯事。
とにかく仲の良い夫婦です。

ところで夫婦には娘が一人いて、それはもう大層可愛いらしい子で。
頭も良く、とてもしっかりとしているとご近所でも評判の娘でした。
夫婦が家の隣にある神社に子宝祈願した次の日に、近くの竹やぶの中で眠っているのを見つけた美しい赤子。
その赤子が成長した女の子が二人の娘で、名は梓といいました。

「…聞いてくれる気あります?お父様、お母様」
梓は隙あらばイチャイチャしようとする、ある意味仲の良い両親をジト目で見つめていました。
今朝大事な話があると切り出したのに、さっきからいちゃいちゃしてちっとも人の話を聞こうとしない二人に少々呆れているのです。
「おお、もちろん!愛する娘の話なら聞くに決まってる!」
「あ、ああ、もちろんそうだよ、梓。何かな?」
娘の冷ややかな視線に気づいた二人は、少し乱れた衣服を慌てて直すと、娘の方に体を向き直りました。

「お願いします。…あと関係ありませんが神様にお願いしても、もう竹やぶからは無理だと思います」
「え、そうなのか、じゃあどこだろ?」
「一番ベタな路線なら川だな。桃が流れてきて…」
「…そこらへんの議論は後でお願いします。それよりですね」
「梓も妹か弟が欲しいだろ」
「ま、それは…。欲しくないわけじゃないですけど。って!だからお父様、お母様、今はそれより大事な話がですね…」
「あずにゃ~ん!」
「きゃ!?」
たびたび話が脱線しつつも、なんとか本題に入ろうとする娘。
その娘の背中から、ガバッと抱きついてきたのは彼女の祖母でした。

「ちょ、ちょっと、唯おばあさん!いきなり抱きつかないでってあれほど…」
「愛する私の孫は今日も可愛いなぁ~」
そう言って文句を言おうとする孫をまったく気にせず、終始ニコニコした顔を浮かべながら頬を摺り寄せる唯おばあさん。
「ははは、唯ばーちゃんは相変わらず孫大好きだなぁ」
「本当だな」
そう言って微笑ましく笑う両親と。
「お姉ちゃん、梓ちゃんが大好きだから」
穏やかな笑顔を浮かべてそう言うのは、私のもう一人の祖母である憂おばあさん。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。