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君の側にある旋律 【24】 西からの転校生/第四章 -07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【24】 )
「秋山澪写真集」第二弾発行を、彼女の護衛が脱力と共に承認した次の日。

「まったく新聞部にも困ったものね…」
学園でお昼を一緒に食べていた和が、少々苦笑気味にそう呟いた。
「新聞部がどうかしたの、和ちゃん」
和のぼやきにも似たつぶやきに、唯が不思議そうに聞き返す。

「唯やムギたちは聞いてないの、幽霊騒ぎの件」
和が「幽霊」と言った瞬間に、ビクリと体を震わせる澪。
「あー、昨日なんか騒いでたっけ」
律は購買で買ってきた焼きそばパンを食べながら、昨日澪と話しているとき外が騒がしかった事を思い出す。

「あ、昨日叫んだ子は別に新聞部じゃないんだけど」
「でもその子は寮で幽霊を見たから、びっくりして叫んだわけ…よね」
「そうらしいわね」
ムギに言葉に和は一度頷くと、卵焼きを口に運ぶ。
昨日は結局一時大騒ぎになったものも、たいして大騒ぎにならず事は収拾したのだけど。
和が新聞部の友人から聞いた情報によると、二学期が始まってすぐくらいから高等部一年寮で「それ」はよく目撃されるようになったらしい。

最初は夏休みボケか、と冗談ですましていた生徒たちも、目撃談が増えるにつれやや噂は大きくなっていく。さらに昨日は夜といっても、まだそれ程遅くない時間。
大浴場から部屋に戻ろうとした同室の一年生二人が、同時に「出たー!!」と叫びながら廊下を走ってきたのでやや騒ぎになったのだ。
「その二人以外にも、目撃例があるみたいで」
他にも見たという生徒たちの証言もふまえて、スクープ狙いの新聞部はとうとう狙いを定めてきたようだ。昨日から「騒ぎを大きくしないように」との先生や生徒会の忠告も無視して、いろいろ活動を始めているらしい。

「ふーん、幽霊ねぇ」
律がさして興味もなさそうに呟く。
「昨日も思ったけど、なんだか時期ハズレよね」
「だけど本当に居るのかなぁ、幽霊さん」
「そうね、私、見てみたわー」
まったく信じていない様子の律や和とは対照的に、興味津々といった様子の唯とムギ。

「ねー、澪ちゃんはどう思う?」
「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない…」
一人無言を貫いていた澪に唯が何気なくそう聞いてみても、本人は只今完全に心が逃避中の様子だ。
「んなもん、なにかの見間違いだって」
楽しそうにしているムギや唯に向けて、律はバカらしいと言った雰囲気を見せながらそう言う。
「そんなのまだわかんないよー」とは唯。
「そうね、ここは戦前からある古い学園だもの。幽霊の一人や二人いても…」とムギ。
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