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君の側にある旋律 【24】 西からの転校生/第四章 -04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【24】 )
ムギ、まさか、起きて…。
合宿の最終日の夜、「軽いスキンシップのつもり」で隣で眠る澪の頬にキスしたことを律は思い出す。

「ちょっと暗かったからはっきりとは撮れなかったんだけど、なかなかレアな…」
「ムギさん、ムギさん!」
律は唯に持っている写真を見せようとするムギの手を、即座に止めた。
「ま、まあ、そ、それは後にしないか、ムギ」
「え?あらそう?」
顔を僅かに強張らせながらも、ムギの手を離さない律。
唯に見られたら一ヶ月はそれをネタにからかわれてしまう。それだけは断じて避けたい。

「私もいい写真取れたよ~」
律とムギがお互いに表情に笑みを浮かべつつも、無言のまましばらく固まる中で、唯のいつもののんびりとした口調が部屋に響いた。
「あら、唯ちゃん、それはどんな?」
「澪ちゃんが浴衣姿で、お祭りを楽しんでいるときの写真だよ」
ムギの問いかけに、唯が楽しそうにそう答えた。

「おおおおい、唯ー!」
あら、それもいいわねえ…なんてのんびり返すムギの隣で、律が軽い叫び声をあげた。

お、お前はまさかそのために!?まさか、それが目的だったんじゃあ…。

夏休み中ひょっこりと、秋山の本家近くに遊びに来た唯に少々驚いた律だ。
そんな唯の行動に、唯や唯の背後にいる『平沢家』の理解できぬ動きに律はひどく警戒したものだった。しかし…。
まさか第二段の写真集のネタを撮るためにきたんじゃないだろうな、唯?
そう思いながら、律は寮での己のルームメイトを凝視した。

だとしたらあんなシリアスな雰囲気で堂々と「平沢家と戦う」宣言したことに、律は今更ながらちょっと空しい気分になってきた。灯篭の僅かな光が灯す道場へと続く石畳の階段上で、「澪に手を出したら許さない」なんて言って緊迫した一瞬。
…も、もしかしてそんなシリアス展開必要なかった?
律がそんな事を考えている間にも、ムギと唯二人は「澪ちゃんは浴衣姿も可愛いわねー」とか言い合っている。

「おい、と、とにかく写真集は…」
なんとか内心の動揺を立て直しつつ、律は再度反対しようとしたが。
「いいじゃん、りっちゃん。澪ちゃんファンクラブ会員限定なんだしさ」
「そう。絶対それ以外の人に漏れるようなことはないようにするから」
ニコニコと笑いながら、律を説得にかかる二人。

「そういう問題じゃあない!」
「でも皆楽しみにしてるんだよー。ほら、見てこの顧客リスト」
「なんだよ、その『顧客』て言うのは」
商売っ気丸出しだな、とか思いながらも、律は唯から渡されたリストを見てみる。
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