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君の側にある旋律 【23】 西からの転校生/第三章 -06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【23】 )
「え、あ、……うん、いいけど」
律からの急なお誘いに、先程までの頑なな気持が崩れた澪はそう言って一度顔を頷かせた。

「よし!ならさっそくどこ行くか決めようぜー」
映画とかもいいけど、街でぶらぶらしながらゲーセン行くとかも悪くないよな。
そんな風にいろいろ遊びに予定を考える律は、なんとも楽しそうだった。
楽しそうにどこへ行くか考えている律の様子を見て、澪のかなり下降気味だった気分がどんどん上がっていった。それを証明するかのように、澪の顔に笑みを零れ始める。

「そ、そうだな。ま、たまには。…あ、私は久しぶりに新しい服欲しいな」
「お、ショッピングですか。うん、それも悪くないな」
「うん。そうだ、律もたまにももう少し女の子らしい服を買ってみ…」
「あ、唯たちにも声掛けてみるか。皆、次の休みに予定入ってないかな」
澪が言い終わる前に、律が何気なく感じでそう言った。

「え…?」
「ムギは早目に予定を聞いておかないとなー。たまに家に帰ったりするからな、ムギは」
学園から電車で二十分程先にあるお城のような豪邸に、ムギは時折帰っている。
「四人で遊びに行くのって、すごい久々じゃないか」
「…」
ひどく楽しそうな律とは対照的に、先程嬉しそうに「服を買いたい」と言った澪の表情がみるみる曇っていった。しかしそんな澪の表情に気付かない律は、楽しそうに話を続ける。

「あー、皆空いているといいけどな。あ、そういえば最近唯はさ、姫子…いや立花さんと仲がいいんだよね」
ふと思い出したように、律は二学期になってから転校してきた立花姫子の名前を出した。
「え、立花…さん?」
さったきまで何となく気になっていたクラスメイトの名前が出て、澪は少し驚いた。
「ああ。隣の席になってから妙に仲いいんだよな、あの二人」
律の言っていることは事実だった。
天然な唯とどこか大人のクールさを醸し出す姫子は、一見まったくあわないように見えて、案外仲よくやっていた。

「唯を誘ったらじゃ、姫ちゃんもーとか今なら言いそうだな」
「…」
「ま、私は別にいいけど。人数は多いほうが楽しいし。あ、でもー、人見知りな澪しゃんにはちょっときつい…あれ、澪?」
思いつくままに話をしていた律は、目の前の幼馴染がだんだんと顔を俯かせていくことに気付いた。僅かに見える表情も、何となく暗くみえる。

「あれ、澪?」
急にどうしたんだろう…と思いながら、律はさっき見せた楽しそうな様子は消え、どこか頑な表情を浮かべる澪の名前を呼んでみた。
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ジャンル : 小説・文学

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