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君の側にある旋律 【23】 西からの転校生/第三章 -05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【23】 )
「なんだよ、澪しゃん。ご機嫌ななめだな」
へらっとした様子でそう言う律を無視して、澪はシャーペンを左手に持つ。
もちろん筆記用具を持ったからといって、今の自分には何一つ言葉を生み出せそうにない気はするけれど、とりあえず他にすることが思いつかない。

「無理するなよ、澪。出ない時は出ないもんだよ」
今日はもうのんびりしたらいいじゃん、と律は暢気にそう言ってみる。
「そういう訳にはいかないだろ。今度の学祭は新曲を演奏しようて決めたじゃないか」
そのために澪は、ここ数日ムギが作ってくれた曲に合う歌詞を考えているのだ。

「まあ、そうだけどさ。まだ日はあるし、何とかなるって」
何とも余裕の様子を見せる律に、澪の苛立ちが微妙に増していく。
「そんなのんびり言ってられないぞ。早く作っておかないと、新曲を演奏する練習する時間が無くなるし…」
「まあ、そうだけどさー。まあまあ、澪。とりあえずこっちでちょっと休憩しようぜー」
そう言って律は立ち上がると、椅子に座る澪の肩に軽く手を触れようとした。

「バカ、離せ!」
律は澪を休憩させるつもりで、机から離しちょっとこっちに連れてこようと思っただけだった。
だか思ったよりも強い澪の拒絶の態度に、律は少し驚いて手を引っ込める。
「な、何だよ、澪。なんか怒ってるのか?」
「…別に」
律の少しおっかなびっくりした様子を見て、澪は少々気まずい気分になったが、どうにも強張った態度が変えられない。

「そんなイライラするなよ、澪しゃーん」
なんなら今度さ、部室で皆で一緒に歌詞考えようよ。
歌詞が出来ない苛立ちで、少し機嫌が悪いのだろうと思った律は、そんな風に言って澪をなだめようとした。
「いい。自分でやるから」
「みおー」
「うるさい」
我ながらこんな態度はよくない、とは内心ではわかっていてもどうにも止められない。

「うーん。…あ、ならさ澪!今度どっか遊びに行こうか?」
「…え?」
「いや、夏休みの後半は私の宿題見てもらってたから、あんまし寮から出なかったもんな」
二学期が始まってからも、普段は学校や部活があってそれなりに忙しい学生の二人。
最近では学園と寮の往復以外、どこにも行ってはいなかった。

「な、だから今度の休みにどっか遊びに行こうぜ!気分転換したら、いい歌詞だって思いつくよ、きっと」
いいこと思いついたとばかりに、うんうん頷きながら律は話を続ける。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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