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君の側にある旋律 【23】 西からの転校生/第三章 -04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【23】 )
「…うーん、澪しゃん集中してますかねぇ」
澪がちょうどベットでうさぎのぬいぐるみを放り投げていた頃。
己の主が今、自分の事でいろいろと考えこんでいるとは露程も知らない律は、「643」号室のドアの前で少々立ちすくんでいた。

歌詞作りに没頭しているときに、下手に声を掛けると機嫌が悪くなるからなあ。
律は過去の記憶を思い出しながら、さてどうしようかいなと考えていた。
やっぱり止めておこうかなーとも思う律だが、つい先程ムギの「ちょっと元気ないみたいだし…」と言っていた事が少々気になる。
ここは「護衛」として「主」が何かに悩んでおられるなら、話を聞いて共に解決策を考えるべきだろう。

「ま、話してくれるかどうかはともかくとして、だけど」
そう言いながらも、やはりここは一度ちゃんと聞いておこうと意を決した律は、主の居る部屋のドアを数度ノックした。しばらく反応がなかったが、中から「開いてるよ」との声。
律は深呼吸一つすると、そのままドアノブを回して部屋に入っていった。

***

ベットでしばらくじっとしていた澪が、そろそろ起き上がってまた歌詞を考えてみようかと思った頃、ドアをノックする音が聞こえた。
「開いてるよ」
てっきりムギが帰って来たのだろうと思った澪は、すぐに返事した。
歌詞作りに没頭している自分に気を使って、ムギがそっと部屋を出ていってくれた。
そのことに気付いていた澪としては、まったく作業が進んでいない事に申し訳ない気分になる。
いつまでもベッドでごろごろしているわけにもいかない、とようやく澪は体を起こした。

「お邪魔しまーす」
しかし澪の予想に反して、部屋に入ってきたのは自分のルームメイトではなかった。
さっきまで自分の歌詞が出きない原因の責任を、すっかり押し付けていた人物だ。
「…律」
「うーす、澪しゃん」
軽く手を上げながら律はそう言うと、ドカッとテーブルの前に置かれていたクッションの上に腰を降ろした。
「ムギに聞いたけど歌詞考えてたんだってな」
どうよ、進んでる?と気軽な口調で聞いてくる律。

先程まで彼女のことを考えていたせいだろうか。
律がいきなり部屋に来るなどいつものことなのに、澪は内心少し動揺してしまった。
それでもなんとか表面には出さないよう努める。
「…あんまり」
「ほー、スランプってやつか?」
すっかりくつろいだ様子でそう聞いてくる律に、なぜだが澪は妙に苛々した気分になってきた。
「別に。関係ないだろ、律には」
そう言って澪は律に背を向けると、また机に座ってノートを開く。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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