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君の側にある旋律 【22】 西からの転校生/第二章 -09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【22】 )
「お邪魔します」
そう言って入ってきたのはムギで、手には小さな袋を持っていた。
いつもようにお菓子のお裾分けに持ってきてくれたのだろう。
「あ、お菓子だー」
「いつも悪いな、ムギ」
「いいえ、もらい物だから気にしないで」
ニコニコと笑顔を浮かべながら、ムギは軽く手を振る。

「澪ちゃんは?」
唯はムギからお菓子を受け取りながら、彼女のルームメイトはどうしているのかと尋ねた。
「澪ちゃん、今は歌詞作りに没頭してるの」
だから邪魔しないようにと思って、部屋を出てきたわ。
律からお茶が入った湯のみを受け取りながら、ムギは答えた。
そのまま三人でテーブルを囲んで座りなおすとしばらく雑談していたが、唯がムギが来る前に話をしていた内容を思い出し話してみる。
もちろんムギには、姫子が学園に来た本来の目的は隠して。

「くす。確かに律ちゃんは鈍いけど」
唯の話を聞くと、ムギは少し笑って同意した。
「え?おいおい、ムギまで…」
「そうだよー。そもそも始業式の日にさ、りっちゃん姫ちゃんの手を握っていきなり学園の案内するって言って出ていったじゃない」
「ああ…」
「私の愛しい護衛さんが、いきなり美人な転校生にご執心な様子だとしたら、それはすごく気になるわよね」
しみじみとした口調でそう言ったのは唯ではなくムギだ。

「な、なんだよ、その愛しい護衛さんって…。み、澪がそんな風に思ってるわけないだろ」
ムギの言葉にやや照れながらもそう言い返す律。
「でもここ最近澪ちゃんのご機嫌はあんまりよろしくないというか、ちょっと元気ないみたいだし…」
「え、そう、かな?」
「うん、うん、そうだよ」
力強く頷きながら、ムギに同意する唯。

「例え一応でも、りっちゃんは澪ちゃんを見守る護衛さんでしょー」
唯は「一応」の部分を強調した。始業式に律が言った言葉を少々皮肉っているようだ。
「そこらへんの澪ちゃんの様子は、誰よりもいち早く気付いてあげなくちゃー」
ムギが持ってきたお菓子を食べながら、なぜか少し得意げな顔をしながら言う唯。

「なんで唯にそんな事言われなくちゃ…」
「まあまあ、律ちゃん。でも原因は何かわからないにしても、本当に澪ちゃんちょっと元気がない様子だから、律ちゃんから話を聞いてあげて欲しいの」
やや不機嫌な様子を見せる律をなだめながら、ムギはそうお願いしてきた。
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ジャンル : 小説・文学

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