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君の側にある旋律 【22】 西からの転校生/第二章 -08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【22】 )
「だよねー。でも律ちゃんは姫ちゃんとよく話しているからさ」
裏の事情を知らない澪ちゃんとしては、ちょっと心配してるんじゃないかなぁー。
そう言った唯の表情には、ちょっぴりにやけた笑顔を浮かんでいる。

「は?心配?」
澪がなんの心配をするというんだ?
唯の言葉に律の頭の中は「?」マークが浮かんだ。
そもそも姫子とよく話をしていると言われても、律自身にはそんな自覚はなかった。
普通に日常何気なくクラスメイトとして話すこともあるが、それ程律から彼女に声を掛けた覚えはない。

「どっちかと言うと、私より姫子の方が話しかけてくるんだけどな」
姫子は変な処で律儀な一面があって、大叔父に報告書を時折送っているようだがその内容を律に教えてくるのだ。こんな風に書いているけど、間違いないわよねとか言って。
内容は律の学園での行動が淡々と記載されているだけの、律自身からすれば何ともつまらない報告書。
ただ姫子の報告書は本人が屋上で宣言したとおり、嘘はまったくなかった。

「こんなの送って、何か意味あんのか?」
「それは私ではなくて、大叔父様に言うべきね、律」
報告書の内容と同様に、淡々とした口調で話す姫子は、何とも面倒くさそうなオーラが体中から噴出している。彼女がこの仕事を嫌々やっているのがよくわかる。
律はそんな姫子の様子を見ていると、自分を監視している相手だと言う事をつい忘れて、何となく同情的な気分になってしまう。

「あー、まあ、ご苦労様」
「どうも」
素っ気無くそう言うと、姫子はさっさと律の側から離れていく。
そんな会話なら何回かした事はあるけれど。
「しかし姫子もわざわざ私に確認せずに、報告書なんてさっさと送ればいいのにな」
「姫ちゃんは優しいからねー」
「優しいからとか、そういう問題なのかな…」
そうではあるまいと律は思いつつも、口に出しては何も言わなかった。

「とにかく会話なんてその程度だし。なんでそれで澪が心配するんだ?」
「えー、わかんないの、りっちゃん」
りっちゃんは本当に、変な処ですごく鈍いんだからーと唯が呆れたような口調でそう言った。
「鈍い?」
律がそう問い返したと同時に、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「開いてまーす」
唯が能天気に返答する。
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