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君の側にある旋律 【22】 西からの転校生/第二章 -07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【22】 )
律が姫子と話をしてから一週間程たった。

彼女がこの学校に来た本来の目的を知った律だったが、だからといって普段の行動をそれ程改めた様子はない。相変わらず朝は寝坊して澪やムギに起こしてもらっていたし、授業中も居眠りをしてよく叱られたり。授業が終われば皆で部室へ行って、練習もせずにまったりお茶を飲む…といったいつも通りの日々。

「ねえ、律ちゃん、大丈夫なの?」
「は、いきなりなんだよ、唯」
寮の部屋で夕食後、お茶を入れようと立ち上がった唯が、隣でTVを見ている律にそう聞いてきた。
「だから、姫ちゃんのこと」
「あー、それね。まあ、それは大丈夫…てか、唯は姫子を姫ちゃんて呼んでるのか」
「うん、私と姫ちゃんは仲良しさんなんだよー」
たまたま席が隣同士になった唯と姫子は、最近随分仲がよくなったようだった。

「なるほど、それは良かった、いや、本当になー」
…だから私の情報は姫子に筒抜けなんだな。
と、少々内心では苦々しい気持ちになりながらも、唯に笑ってそう言う律だった。
唯にはすでに、姫子が自分と同じ秋山の眷族の一人である事を教えている。
姫子という本家からの監視の目があるというのに、いままでと何一つ変わる様子のない律の態度に、唯の方が少々気になってきたようだ。

「いくら姫子に監視されているからって、今更急にいい子ちゃんぶってもしょうがないし」
急に私が品行方正で真面目な、それこそ和みたいな優等生になったら澪は喜ぶどころか、悪い病気にでもかかったんじゃないかと心配するんじゃないだろうか?
律は内心そんな風にも思ったりしていた。

「ふーん。律ちゃんがそう言うなら大丈夫かな」
「…とは言っても、なんでもかんでも姫子に話すのは多少自重して欲しいな、唯さん」
「そんなに律ちゃんの話ばっかりはしてないよー」
唯は笑ってそう否定してが、律は内心ではどうだかと疑っていた。
姫子に問われれば、素直に一から十まで答えてそうな唯だ。

「それより、律ちゃん」
「んー」
「姫ちゃんの事、澪ちゃんには話してないんだよね」
「え?まあ、そりゃあ」
律は澪に、姫子が自分と同じ秋山の眷族であることは話していない。
それはある意味当然だった。

「魔」や「鬼」の存在などまったく知らない澪は、律の護衛役など名ばかりだと思っている。
まさか自分が実際にそれら「闇」の存在に、日々狙われていていることなど知る由もない彼女は、姫子が律の代わりの護衛役候補として来たなど、思いもしないだろう。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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