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君の側にある旋律 【21】 西からの転校生/第一章 -06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【21】 )
「はいはい、歓迎の宴は一旦そこまでにしてー」
ドンチャン騒ぎを続ける生徒たちを止めるさわ子。
「それじゃあ立花さんの席は、えーと…」
「はいはーい!さわちゃん、ここ、ここ空いてる!」
唯が大きく手を振りながら、片方の手で自分の隣の席を指さす。

「立花さんの席はあそこね」
さわちゃんて言うのは止めなさいって言ってるでしょ、と唯に文句を言いつつ、さわ子は空いている席を指で示す。
皆からの歓迎の声に軽く御礼を言いながら、転校生は唯の隣の席に来て座った。
「私、平沢唯。よろしくねー!」
「立花姫子。よろしくね」
にこにこ顔で自己紹介する唯に、どこかクールな雰囲気が漂よわせながら挨拶する姫子。

「それじゃあ、これからプリントを回すから前の人は…」
さわ子の声を耳に聞きながら、律はすぐ斜め後ろに座る転校生をチラリと見た。
二学期になって突然、この桜ヶ丘学園に編入してきた転校生…。
「律?プリント取ってよ」
「…え?あ、悪い」
唯と話している転校生に意識を向けていた律は、前から回されてきたプリントに気付かなかった。すぐにプリントを受け取ると、自分のすぐ後ろに座る唯に渡しながらも、律は立花姫子にまた視線を向ける。
今日来たばかりの転校生は律の視線に気付くと、黙ったままにっこりと笑みを返した。

***

「立花さん、どこから来たの?」
「寮の部屋割りはどこになった?あ、寮とか広いから迷わなかった?」
始業式の後の短いHRが終わると、物珍しさも手伝ってクラスの皆は転校生を質問責めにしていた。

「確かにここの寮広いよね、最初はちょっと迷った」
姫子は皆から質問責めにあっても、嫌な顔一つせずに一つ、一つに丁寧に答えていた。
「あはは、そうだよね。…あ、そうだ!今日は寮で歓迎会しないとねー!」
一人がそう言うと、すぐにクラス中から「そうだ、そうだ」の賛同の声を上がる。
ノリの良いこのクラスは、お祭り事が大好きだ。
どんな小さなことでも、騒ぐネタがあれば問題ない。

「そんな、悪いよ」
「いいから、いいから。よーし、じゃ、さっそく買い出し係と料理担当を決めるぞー!」
オー!と全員が楽しそうに手を上げて応える。
クラス内が盛り上がる中、さっきまで遠巻きに転校生の様子を見ていただけの律が、すっと彼女の近くに寄ってきて声を掛けた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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