スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【21】 西からの転校生/第一章 -04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【21】 )
田井中家の人間は、代々秋山家の護衛を勤めた家だから。

律はなんとなくちょっと威張った言い方で、和たちにそう言った。
「だから私は形だけでも澪の側に居て、ちゃんと見てなきゃいけない訳ですよー」
いやー、これも古くさい伝統と言いますか、なんとゆうかねえ。
律は軽い口調でそう言うと、アハハと能天気に笑った。

「あはは。だからさー、一緒に居るのは当然で…てあれ、皆なんで離れていっちゃうの?」
律が気が付いたらいつのまにか和だけでなく、ムギや唯も自分の席に荷物を置くとそそくさと教室を出て行った。唯たちが教室を出たのは、始業式に参加するため体育館に向かうためなので、ある意味当然なのだが。
だが三人は触らぬ神に祟り無しと言わんばかりに、まさしく危険から逃げるように教室から出ていったのだ。唯など「くわばら、くわばら」と民間信仰の雷避けの言葉を小さく呟きながら。

「あれ、何だよみんな。もう、時間?」
気付けばいつのまにやら教室には誰も居なくなっていた。
律の側には先程「形式上の」と言い放った我が主だけが、一人顔を俯かせて立っていた。
「澪、私たちもそろそろ行かないと駄目なんじゃないか」
「律…」
律の言葉に耳を貸した様子もなく、顔を俯かせ静かな声で彼女の名前を呼ぶ澪。
澪のそんな様子を見て、なんとなく危険を(ようやく)感じた彼女の「一応護衛役」は、思わず少し後ずさってしまった。

あれ、何かまずった…?
彼女の退魔師としての経験が、今この時危険が迫っていることを告げる。
だがそれは理解していても、なぜか体がすくんで動けない律だった。
「律の…」
「いや、澪。な、なんかよくわかんないけど。とにかく話しあおう」
剣呑な雰囲気を漂わせる己の主に、律はとにかく落ち着かせようとそう言ってみるが。
「律のー…」
「待て待て澪。ほら、もう始業式始まるし。ご意見ご要望は後でごゆっくりお聞きしますので、あのー」

律のバカー!

澪の叫び声と同時に、二学期最初のベルが鳴った。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。