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先輩たちの事情【4】 - 11 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「ふー、何とか一緒に帰ったみたいだね、律君」
「そうだね」
隣で安堵したようにそう言う唯君に、僕も内心ほっとしつつそう答えた。
下駄箱で話す二人を、少しだけひやひやしながら見ていた僕と唯君。
二人一緒に外を出て行くのを見て、なんとかうまくいったみたいだった。
「まあ、さすがにいつものヘタレは、今回ばかりは返上してもらわないとね」
「あはは、確かに」
僕がそう言うと、唯君は笑って同意してくれた。

「あ、今回は、ご協力ありがとうございました」
隣同士、傘を開いて並んで歩いていった二人に満足しながら、僕は後ろにいた女の子にそう言って軽く頭を下げた。
「いえいえ。お気になさらず」
にこにこと笑ってそう答えてくれたのは、文芸部所属の一年女子。
秋山さんとは同じ文芸部の仲間でもあり、クラスメイトである彼女。
そんな彼女に今回僕は、秋山さんが席をはずしている時に、こっそり彼女の鞄から傘を抜き取ってもらうようにお願いしたのだ。
最初はもちろん猛然と拒否した彼女だけど、事情を説明するとあっさりと承諾してくれた。

「澪ちゃんは真鍋君かな、と思ってたけど」
実は田井中君だったんだねー、と言ってくすくすと笑う気の良さそうな彼女は、今回の件について「絶対誰にも言わないから」と固く誓ってくれた。
「無理言ってごめんね」
唯君がそう言って謝ると、彼女はからからと笑いながら手を振る。
「友人の恋を応援するのは当然だしね。あと、それをぺらぺら他の人に喋るような真似はしないよ」
だからその点もご心配なく。
そう言って友人のために一肌抜いでくれた彼女は、信頼できる人でもあるようだ。
秋山さんはあまり友達が多いタイプではないけれど、親友には恵まれているようだ。

「うまくいけばいいんだけど…」
心配そうにそう言った彼女に、僕と唯君は「うちの部長を信じてください」と声を揃える。
「大丈夫、律君はいざとなったら頼れる男だから…多分」と唯君。
「きっと、そうだと思います」と付け足す僕。
「…なんだか心もとないわね」
今一つ信用できないような表情を浮かべる彼女に、僕たちはただ笑うばかりだった。

end
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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まとめteみた【書き人知らず】

「ふー、何とか一緒に帰ったみたいだね、律君」「そうだね」隣で安堵したようにそう言う唯君に、僕も内心ほっとしつつそう答えた。下駄箱で話す二人を、少しだけひやひやしながら見ていた僕と唯君。二人一緒に外を出て行くのを見て、なんとかうまくいったみたいだった。「...
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