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先輩たちの事情【4】 - 08 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「ちゃんと読んでここは良いな、て部分はちゃんと伝えるし」
「う、うん」
「でも、秋山の感性が出た良い部分を残しながら、俺たちのこーして欲しいとか要望をちゃんと伝えて互いに納得出来るようないい歌詞を作りたいんだ」
「…」
「秋山に歌詞をお願いするからって、おんぶにだっこって訳にはいかねーよ。俺たちも、出来る限り協力する」
「田井中君…」
彼の言葉に私は思わず足を止め、ボウとその場に立ち尽くしてしまった。
彼も私につられて、その場に立ち止まった。
二人して足を止めたここは、この間彼が私を酔っ払った小父さんから助けてくれた場所。

「普段はあんまし練習しないし、いい加減なバンドだけどさ」
「…うん」
「軽音部つーか先輩や唯や紬、四人で組んでる…まあ、先輩はもう卒業するから三人だけど。とにかくバンドの事は大事に思ってるつもりなんだ」
「うん」
「本当にいいバンドにしたいから、歌詞に関しても俺なりに口を出すかもしれないけど、それはいい加減な気持ちで言ってる訳じゃない」
「…」
「でも、そんな俺たちの大事なバンドに、秋山が本気で協力してくれるんなら…」

俺は本当にすごく嬉しい。ものすごく嬉しいよ。

彼はいつものあの、私にとっては太陽のように明るいと思える満面の笑顔を浮かべながら。
それはそれは嬉しそうに、そう言ってくれた。
「本当に…嬉しいと思ってくれるの?」
「ああ、すげー、最高!」
私がそう聞くと、彼は親指を立てながらまた嬉しそうにそう言った。

…ああ、今はこんなにも雨が降っていて。
頭の上ではパラパラと傘に落ちる水音がうるさいのに。
今の私はどうしてこんなに、青空が晴れ渡っているような気分なっているんだろう。

「…わかった」
「え?」
「歌詞、書いてみる」
「本当に!」
「うん。…というか、実はもう少し書いてあったから」
この間一度承諾してから、私なりにいくつか書いていたのもあって。
「本当かよー、サンキュ!すげー、嬉しいよ!」
「そ、そう。…なら、良かったけど」
とても喜んでいる様子の彼を見て、私もすごく嬉しくなった。
何度も何度も書き直して、次の日寝不足でしんどかったけれど遅くまで頑張った甲斐があったなあ、なんて思う。
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ジャンル : 小説・文学

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