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先輩たちの事情【4】 - 07 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
うちの部長の許可を取ってくれたことや、琴吹君と平沢君が楽しみにしてくれていることはとっても嬉しいけれど。
彼らに言われたから、自分は納得はしてないけどそれでいいか、とか。
とりあえず無難に自分の要望も言っておくか、とか思ってロック云々て言ってたりしない?
…ねえ、貴方自身はどうなの?

「俺は…」
彼は少し考えるように、視線をどんよりとした空へと向けている。
「ごめん。最初は俺、ちょっと反対してたんだ。秋山に歌詞書いてもらうの」
彼の言葉を聞いて、私はびくっと肩が震えた。
「学祭の同人誌、見せてもらったんだけど」
「あ…」
あれ、読んでくれたんだ。
彼から直接読んだと聞いて私は嬉しい、と思うと同時に恥ずかしい気持ちも沸き起こり、思わず顔を下に向ける。

「あれはほら、その。なんというかとってもメルヘン溢れた、乙女チックで…あ、いやそれがあの詩の良い処なんだけど」
「…」
少し背中をかきながら、何とも言いにくそうに私の詩について感想を述べる彼に、私は少々ムッとする。乙女チックでどうもすいませんね。
「いや、秋山らしくてあれはあれでいい味出しているというか。…てゆうかお前が書く詩って、昔とあんまり変わってないな」
「昔?」
「ほら、あのコンクールで入賞したあの時の詩」
「ああ…」
「今もあの時とあんまし感じが変わってないというか」
「どーせ、私の詩は小学生の時のままですよ」
そう言って私はスタスタと早足で歩き始めた。まったく、放っておいて欲しい。

「いや、だからそれが悪いって言ってる訳じゃあ」
先に歩き出した私に、慌てて彼はそう言いながら後ろからついてくる。
「別に、お世辞なら結構です」
「そうじゃねーて。あれはあれでいいんだって思ってる」
作詞家としての秋山の感性がちゃんと出てるからさ、と彼は付け足した。

「どうだか」
「本当だって。だから俺、秋山が歌詞を書いてくれたら一度ちゃんとそれを読みたいんだ」
「え?」
私は自分の傘を少し傾けて、彼の方を見てみる。
そこにはいつものおちゃらけた様子もなく、どこか緊張しているような面持ちで私を見つめる彼の姿が私の目に映った。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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