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先輩たちの事情【4】 - 04 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「一応俺たち、ロックバンドを目指してる訳だけど」
「へー、そうだったんだ」
「え、気付かなかったか?」
「うん。まあ…」
「熱いロック魂を持ったバンド!…を目指してるつもりなんだけど」
「そうなんだ」
彼の話に頷きながらも、私は内心では歌詞を書いて欲しいと頼みに来た時の琴吹君の言葉を思い出していた。

僕たちジャンルに捉われない、柔軟性豊かなバンドのつもりなので。
気軽な気持ちで好きなように歌詞を書いてください。

秋山さんの感性が大事ですから、とも言ってくれてたような…。
二人のまったく違うバンドの方向性に、私はややおかしくなってくる。
「まあ、いいけど。とにかく、そんなわけだから」
「あ、うん」
琴吹君の、どこか鷹揚とした笑顔を思い出しながら。
私はどうして彼がいきなりそんなを始めたのだろうと思っていた。

「歌詞はなんてゆうか、熱いロックを表現するようなそーゆのがさ」
「え?歌詞?」
バンドだけでなく、さらに歌詞の話になって私はますます意味がわからなくなった。
「そう、歌詞だよ。曲もそうだけど、歌詞だって大事だろ」
「そりゃあ、そうだと思うけど…」
「だから書いてもらえるのはすごく感謝してるんだけど。一応俺たちの要望も聞いてもらっておこうかと」
「え、書くって、誰が?」
「へ?…いや、秋山が、だろ?」
「…」
軽い感じでそう言った彼を、私は思わずじっくりと見詰めてしまった。

え?え?

「な、なんで私が!?」
あれ、この間うちの部長がはっきり「軽音部」に協力しないって言ってて。
それを聞いて田井中君も「無かった事に」って言ってたよね!?あれ、あれ?

「あれ、書いてくれるんじゃなかったっけ?」
思わず驚きで持っていた傘を大きく揺らす私に、田井中君が不思議そうにそう聞いてくる。
あれ?あれはもしかして私の夢か何かでしたか?
と、そう聞きたくなるくらい彼の態度は至って冷静だった。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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