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先輩たちの事情【3】 - 04 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
「何が誤解よ!もういい!」
ちっとも先輩の話を聞こうとしない部長さん。…タイミングが悪かった。
「やっぱりこんないい加減な人が居た部に、うちの可愛い後輩を預ける訳にはいきません!」
軽音部への協力は断固拒否します!
そう断言する部長を思わず見つめる一年生四名。
その全員が多分今、同じことを考えているに違いないと俺は内心で確信していた。
…坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い。

「せ、先輩」
「ごめんね、秋山さん」
ここに来る前はやっぱり私の個人的な問題も絡めて、軽音部への協力に反対してしまったことを反省してたんだけど…。
部長は彼女の肩に軽く触れながら、少し顔を俯かせている。
「でもやっぱりこんないい加減な人が先輩でいる部に、うちの大事な部員を預ける訳には行きません!」
昨日私が言った今の軽音部にも問題があるっていうのも、あながち嘘じゃないしね。
と、先輩は付け足したが、どう考えてもこれはとばっちりだ。

「でも、あの部長。私は…」
だがそんな険しい顔で断固拒否の姿勢を出す部長に、彼女は何か言おうとしていたのを見て俺は少し驚いた。一応幼稚園からの幼馴染だからよく知っているが、彼女は元来大人しくて自分の意見をあまり口にしないタイプだ。
ましてや今の部長の様子を見る限りでは、彼女でなくても自分の意見を言うのはこの状況では難しい処だろう。だが彼女は多少おどおどとしながらも、何とか自分の気持ちを話そうとしているようだった。

「何、秋山さん?」
「私はその…」
それでも何となく部長の勢いに圧されて、言い憎そうな彼女。
しかしなかなか話を切り出さない彼女に、部長さんは自分から話を切り出した。
「秋山さん、貴女自身がどうしても軽音部への協力をしたいと望むなら、それは仕方がないことだわ」
「え?」
部長の言葉に彼女はぱぁ、と顔を上げた。

「…でも、その場合は多少文芸部の活動を疎かにする訳だから、その時はちょっと考えてもらわないと」
「え、あの、それは…」
「待って下さい!」
どういう意味か、と尋ねようとした彼女を遮って、俺は慌てて二人の間に入った。
「た、田井中君」
「な、何かしら。軽音部の部長さん?」
突然話に割って入った俺を、部長も彼女も少し驚いた表情で見つめている。
「文芸部のお気持ちは、軽音部の部長としてよくわかりました」

今回彼女に…秋山さんに軽音部から依頼した件は、無かったことにして下さい。

はっきりとした口調で俺がそう言うと、一瞬室内が静かになった。
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ジャンル : 小説・文学

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