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先輩たちの事情【3】 - 03 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
「わかってるよ。でもあいつ見た目によらずかなり頑固でさ。素直じゃねーつーか」
俺が他の子とお茶しているのが気に喰わないなら、素直にそう言やーいいのに。
先輩は顔を横に向けながら、ぶつぶつと彼女への文句を言い続けている。
だが、よく見てみるとその表情は、どこかにやけてるように見えなくもない。
…もしかしてこれは、文句じゃなくて遠回しのノロケなんじゃないか?
俺は内心ちょっとそう思いながらも、黙って先輩の話を聞いていた。

「怒ってばっかで話聞かねーし。可愛くねーつーか」
先輩がそこまで話たとき、バン!と音を立ててドアが開いた。
突然の事に、部室に居た全員の視線がドアの方へと向けられる。
「…可愛くなくて、悪かったわね」
地の底から湧き出てくるような低い声。
ドア付近に立っていたのは、只今絶賛噂の的である文芸部部長と…。
「あ、秋山」
「お、お邪魔します…」
怒りのオーラを発する部長の様子に、やや引き気味の彼女が後ろに立っていた。

「わ、わ!?お、お前なんでここに?」
突然の彼女の出現に、狼狽しきりの先輩。
「昨日の件で、やっぱりちょっと申し訳なかったかなと思って。それで軽音部ともう一度話をしようと思ってここに来てみたら…」
ドアの外から自分の彼氏の怒鳴り声が聞こえてきたので、しばらく入れなくなってしまっていたのだとか。

「話はよーくわかりました」
「え?いや、お前どこから話を…」
ほ、本当にどこから俺たちの話を聞いていたんですか、部長!?
ま、まさか最初からじゃあ…え、まさかだとしたら、さっきの俺の恋がどーたら、こーたらの話聞かれたんじゃ…。
「ええ、ええ。どうせ私は頑固で、素直じゃないわよ」
顔には何とか出さなかったものの、内心狼狽しきりの俺にまったく気付かず。
部長は怒りを底に押し込めた声で話している。

「いや、それは、その、ちょっといろいろ手違いがー…」
「可愛くない彼女でどーも、すいませんでした!」
「い、いや、だから…」
なんとか話をしながらも、内心ではものすごく慌てているのか。
椅子にいまだ縛られたままの先輩が、体を大きく揺らす度に椅子がガタガタと音を立てる。
ああ、先輩の縄を解かなきゃなぁ…なんて俺が思う間にも、二人は話をしているのだが部長の怒りはどんどんヒートアップしていくようだった。

「もういいわよ、勝手にすれば!」
「おい、待てよ!ちょっと誤解だって!」
彼女を宥めようとして立ち上がろうとした先輩が、バランスを崩して倒れそうになるのを、俺たちは慌てて支えた。
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ジャンル : 小説・文学

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