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先輩たちの事情【2】 - 07 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「ち、ちげーよ!その、いわゆる個人レッスンてやつでー」
慌てて取ってつけたような言い訳をする先輩。
「ええ、ええ。勉強以外のレッスンもありとは思いますよ」
受験生といえども、青春まっさかりの男子高校生ですからね…。
そう言った紬君は、ちょっぴり苦笑している。

「だがら違うって、紬」
「先輩、浮気はよくないですよ」
「浮気って決めつけるな、律!」
「で、その子とはどこまで行ったんですか、先輩?」
「話を飛躍させるな、唯!」
俺はまだ何もしてねーよ、と椅子をガタガタ揺らして興奮したようにそう言う先輩。

「まだって。…今後何かする気まんまんなんすか、先輩?」
「だから!…はー、なんか疲れてきた」
先輩は椅子を揺らすのを止めると、しばらく顔を深く項垂れさせた。
「で、それがバレちゃった訳ですか、文芸部の部長さんに」
「…誤解だっつーのに」
紬君の指摘に、先輩はもう誤魔化そうとはしなかった。

「ある程度はお互い受験生だから、遊びにいけなくなっちまうのはしょうがない」
それはもちろんわかってるんだけどさ。でも、たまーにちょっと会って遊ぶくらいはいいじゃないか、て言ってもあいつそんなの駄目!…てもう一点ばりで。
「でもそれはまあ、仕方ないとも思うんだけどさ。勉強ばっかてのもしんどいだろ。だからちょっとばかり息抜きしたかったんだよな、俺も」
そこまで話すと先輩は「はぁ」と大きな溜め息を一つ吐いた。

僕たち三人は先輩の大きな溜め息を聞きながら。
どうやら先輩の恋愛問題に、かなーり間接的ながらも巻き込まれてしまったことに、ようやく僕たちは理解した。
「やっぱり今回の問題解決は、先輩が鍵を握ってますね」
紬君がそう言ったのを聞いて、僕や律君は無言で顔を頷かせる。

「とりあえず、もう少し話し合いましょうか、先輩」
「…好きにしろ、ったく」
相変わらず微笑を浮かべながらそう言った紬君に、椅子に縛られたままの先輩は力無くそう答えるばかりでした。
おもしろくなってきたような、そうでないような。
僕は何となくそう感じながら、やっぱり恋愛ってめんどくさそうだなあーと思っていた。

…あ、そう言えば今日の晩御飯は何かな?
夕飯前にアイス食べたら、また憂が怒るだろうなー。

頭の片隅でどこかそんな逃避したことを考えながらも。
僕は先輩の方へ、笑顔の保ったままにじり寄る紬君をただ見つめるばかりなのでした…。

To be continued…
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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