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先輩たちの事情【2】 - 05 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「俺に非があるともう決まってるのか?」
「ないんですか、先輩」
「…いや、まったくないとは言わないけど、その、ほら、それなりに、ねえ」
何とも歯切れの悪い先輩。やっぱりこっちに非がありそう。

「先輩、その…よければ喧嘩の原因を聞いてもいいですか?」
このままでは事態が進まないと判断したのか、律君がそう聞いてみた。
「え?…いや、そんな大したことじゃねーけどよ」
「大したことないなら、教えてくださいよ、先輩」と僕も聞いてみる。
「ん、んー…」
「先輩。ちゃんと公平な気持ちで聞きますから、僕たち」
「…わかったよ、ったく」
さっきまで先輩に非があるように言っていた紬君の駄目押しが効いたか、先輩は渋々ながらに話し始めた。

「ほら、俺さ。今、受験生じゃないか」
「はあ」と律君
「なので勉強の為に部活も恋も我慢して、とりあえず勉学に励んでいるわけ」
「そうですね」と紬君。
「別に受験勉強始める前から、先輩あんまり部活は出てませんでしたけど?」
「そうなんだけどさ。ま、それはいろいろ事情があるんだよ。知ってるだろ、唯」
「まあ…」
三年生になってから、家の事情などで部活動に専念出来なくなった先輩。
先輩は僕たち三人が入る前は、部員が自分一人だけになってしまい、もう軽音部もおしまいだなと思っていたそうだ。

でも軽音部を愛していた先輩は、何とか廃部するのだけはまのがれたいと願い、新入生の部員獲得を頑張ろうと思っていたらしい。そしてそう思っていた矢先に、律君が部室へとやって来たのをこれ幸いとばかりに彼に部長職を押し付け…いや、任命したのでした。
「とにかく今はお互いの受験の為に、しばらくは遊びに行くどころか、なるべく会わないようにしようって二人で決めたんだよ」
だから最近は学校以外では、全然会ってねーしな。
そこまで話すと先輩は一旦口を閉ざした。

「なんだ、ならそれは別に問題ないんじゃないですか」
「それのどこから、喧嘩に発展するんです?」
律君と紬君が続けて質問する。
「あはは、先輩、受験のストレスから浮気でもしたんじゃないですかー」
僕はさして深くも考えず、適当に軽く笑いながらそう言ってみた。
すると先輩が、「う」とか小さな呻き声を上げ、体を僅かに揺らした。

あれ、もしかして大正解?
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