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先輩たちの事情【1】 - 04 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【1】 )
「あの、それで歌詞の件が何か…」
どこか不審げな態度を取る部長さんに、再度律君が声を掛ける。
「その件で、今日は文芸部の部長として軽音部にお話があり伺いました」
「え、お話?それって一体…」
部長さんが何の用事だろう?、と素朴な疑問を抱えた僕たちを無視するかのように。
「単刀直入に言います」
どこか真剣な雰囲気を醸し出しながら、文芸部の部長は律君の言葉を遮ぎり、宣言するかのような口調でそう言った。
ふと僕が秋山さんの方を見てみると、彼女はなんだか困ったような表情を浮かべながら、どこか落ち着かない様子で自分が所属する部の部長を見ていた。

「文芸部の部長としては、部員が他の部に掛け持ちすることを認めません」
「「「へ?」」」
部長の発言に思わず声を揃える僕たち。
「ぶ、部長…」
「大丈夫よ、秋山さん」
どこか困ったようにおずおずと声を掛けてきた二年後輩の彼女に、部長さんは優しく微笑みかけていた。だが僕たち軽音部の面々には、彼女に向けた優しさはどこへやらといった感じの文芸部部長。

「それはどういう意味ですか、部長」
部活の掛け持ちを禁止するなんて、そんな校則はなかったと思いますが。
内心はともかく、僕は至って冷静な口調を崩さずそう聞いてみる。
「それどころかうちの学校の、特に文化系のクラブは、他の部との交流が昔から盛んだって聞いたことありますけど」
唯君も僕に加勢するように、そう言ってくれた。

「確かにうちの学校では、そうした一面もありますが…」
二人の反論にも、文芸部部長は動じる様子はない。
「ただ今回の件に関しては、校則や他の部とは別に」

文芸部の総意として、軽音部への協力をお断りさせていただきます。

きっぱりとした口調で、そう宣言する部長。
「「「えー!!!」」」
部長の思いもよらぬ強固な態度に、俺たちはまたもや声を揃えてしまった。

「な、なぜですか?」
文芸部の一存とは。僕たち知らぬ間に、文芸部に何かしたのだろうか?
何一つ思い当たる節が無かった(あくまで僕個人としてはだけど)ので、僕はとりあえずそう聞き返してみる。

「理由は、その…。こ、今年の軽音部は新学期当初から、いろいろ問題を起こしてますよね」
「え?」と律君。
「何したっけ、僕たち?」とは唯君。
「さあ?」と僕は首を傾げる。本当に覚えがない。それにしても、さっき一瞬のことだったけど。
僕の問いかけに、部長さんの口調がなんだか詰まり気味になっていたような…。
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ジャンル : 小説・文学

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