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先輩たちの事情【1】 - 03 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【1】 )
「なんだよ、他の問題って」
「別にー」
律君のちょっぴり不機嫌さが混じった声に答えたのは、僕ではなく飄々とした感じで少し笑う唯君だ。
「くっ」
そんな唯君の態度を見て、律君はなんだか苦虫潰したような顔をしている。
そんな顔をする彼にはちょっと悪いけど、僕と唯君は完全に今の状況を楽しんでいた。

もちろん楽しんでばかりじゃなく、僕は僕なりに彼の恋を応援しているつもりだった。
唯君だってそうだろう。ま、ちょっと遊んではいるけれど。
律君は僕たちを見ながら何か言いたそうだったけれど、結局口を閉ざした。
今は何を言っても無駄だ、とそう判断したんだろう。賢明な判断だね、律君。

「ま、とにかく僕たちは気軽に待つ…」
とりあえず僕は雰囲気を変えようと思った時、音楽室のドアが音を立てて開いた。
あ、来てくれたのかな?
咄嗟に彼女が来たのだろうと僕は思ったし、他二人も同じようだ。
律君を見ると彼女が来て急に緊張してきたのか、少し顔が強張っていた。
…律君、今からそれでどうするんだい。

僕の予想は、半分だけ当たっていた。
半分だけと言うのは確かに今、ドアの開いて入ってきたのは秋山さんだったけれど、彼女一人だけではなかったから。
「あ、文芸部の…」
律君がはっとした顔をしながら、彼女の隣に居るもう一人の女子を見ている。
「どうも。こんにちわ、田井中君」
秋山さんの隣に居たのは、文芸部の部長さんだ。
律君は以前部長会議に参加したときにでも会って、部長さんの事を知っていたんだろう。

「誰?」
「文芸部の部長さん、三年生だよ」
疑問の声を上げる唯君に、僕が小声で教えてあげた。
部長でもない僕が、文芸部部長さんを知っている理由は…まあ、また今度。
それにしても秋山さんが来るのは当然としても、なぜ一緒に文芸部の部長さんが?

「あの、今日は何か…」
「秋山さんから事情は聞きました」
二年先輩の部長に、律君が今日の突然の訪問の理由を聞こうとしたけれど、それを遮るように部長さんがそう言った。
「事情?」
「秋山さんが軽音部から、歌詞を書いて欲しいと依頼された件です」
「…ああ」
納得する律君をどこかジト目で見つめていた文芸部部長は、彼から視線をはずすと今度は部室の中を軽く見渡していた。
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ジャンル : 小説・文学

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