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ロシアンチョコレート【後編】 -05-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【後編】 )
そうだ。
今日部室に居た時は「楽しい日だなー」なんて能天気に思ってた私だけど。
本当はもうずっと前から、バレンタインなんて嫌いだったんだ。

私が他の人からチョコ貰ったらすごく拗ねる澪。
それで怒ったり、泣きながらずっと文句を言われたりして。
なんだか理不尽だなあ、となんて思いながらも、私は内心それが嬉しかった。
だってそれって澪が私の事、その、好きでいてくれるからな訳で。
そう思うと澪の数々の文句を受け止め、宥めることなんて大したことじゃなあなかった。

ただそれはそれとしても。
口には出さなくても、私だって本当は澪が他の人から「私以上」にチョコを貰っているのが、内心気が気でなかった。
私たちは親同士が決めた「許婚」だけど。
そんな時代錯誤なあやふや関係、いつだって私は大したもんじゃないて思ってた。

本当は澪以上に私だって、拗ねたい気分だよ、泣きたい気分なんだよ!

でもいつも澪が先に拗ねたり、怒ったりして。最後には泣くから。
私は今までそんな気持ちを抑えて、出さなかっただけ。

「律…」
「澪さんはいつだってモテモテだもんねー」
まあ、いつもそう思っていたとしても、さすがに「いつだって泣きたい気分だ!」
…なんてそんな恥ずかしこと、絶対に言えないと思ってた。でも。
「小学生の時だって、中学の時だって澪は一杯貰ってて、そんで」
「律」
「高校に入ってからはファンクラブなんて出来ちゃって、それで…」
「律!」
ギュッと、また私の抱く腕の力を強める澪に私は口を閉じた。
話しながら頭に熱が上がってくるのが自分でもわかった。
顔はもう真っ赤になっているに違いない。

「なんだよ、なんか文句あるかよ」
照れているのを自覚しているせいか、私はなんだかぶっきらぼうな言い方を止めれなかった。
でも澪は、そんな私の言い方に怒っても、呆れてもいないようだった。
それどころか嬉しそうに、ますます私に密着してくる。
「ないよ、文句なんてあるわけないよ、律。ただ…」
「…ただ、なんだよ」
「やっと言ってくれたな、と思って」
「え?」
「だって、律、私がチョコ貰ってもいっつも平気な感じだったんだもん」
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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