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ロシアンチョコレート【後編】 -04-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【後編】 )
澪がチョコをたくさん貰って、それを消費するのに苦労するなんて毎年の事だ。
それを私が手伝って食べるのも例年通り。
だからいつもの私だったら「はいはい」とか言って、一緒に食べているかもしれないけど…。
「やだね」
「え?」
「やなもんはやだ」
そう言うと私は、澪からプイと視線を逸らしてまた雑誌を読み始めた。

…本当は食べたい気持ちもあるんだけどね。
ほら、私が貰ったチョコは、現在平沢家に行ってしまいましたし。
せっかくのゲットしたチョコが食べれない分、今、目の間にある美味しそうなチョコを食べたい気はもちろんあるんだけど。
でも今回はなんだか食べたくない!

「な、なんで律?いつも食べてるじゃん」
「それは澪が貰ったやつじゃん。澪が食べればいいだろ」
「律…」
「私はいらない」
私は相変わらず雑誌に目を向けながら、ちょっとぶっきらぼうな言い方をする。
なんだか今の私の気分は、放課後部室で味わっていた気持ちとよく似ていた。
奇跡的に澪のチョコを選んだお陰で、うやむやになった気持ち…。

なんとなく沈黙が流れる中、ふいに私は背中に僅かな重みと温かい体温を感じた。
澪が後ろから私に抱きついてきたのだ。
「み、澪!?」
突然澪の行動に、私はピシッと体が固まってしまう。
「律…、もしかして怒ってる?」
「え?」
「私がチョコたくさん貰って、もしかして怒って…てゆうか妬いてるの?」
「な!?」
固まっていた体を動かし、振り向こうとした私を止めるように。
澪がギュッと私の前に回した両腕に力を込めてきた。

「違うの、律?」
「そ、そんなのねーし」
「本当に?」
「そ、そんなの、その…」
「何?」
耳元で囁くように聞いてくる澪の声に、私は頭がくらくらしてくる。
「ねえ、律…」
「ああ、そうだよ!そう!妬いてます、なんかもう苛々するんだよ!」
観念した気分で、私はそう叫んだ。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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