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ロシアンチョコレート【前編】 -09-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「な、なんだよ、それ!」
「いいだろ、それくらい。大体毎年なんか澪、機嫌悪くなるけどさ。別にそれ私のせいじゃねーての。だいたいさー…」
何に対して怒っているのかわらかぬままに、私はどんどん苛々した気分になっていた。
てか、本当なら機嫌が悪くなるのは私の方じゃないか?
澪の方がなんだかんだ言って、毎年チョコ一杯受け取ってるんだからさ。

「ちょ、律ちゃん」
「澪ちゃん、落ち着いて」
だんだんとエキサイトしてきた私たちを、唯やムギが止めに入ろうとした。
しかしそんな二人の声も無視して、言い合う私たち。

「フリーダムって。り、律は貰えるなら誰でもいいのか!」
「あー、そうですよーだ。だってどれも美味しそうじゃん」
こんなにお菓子が手に入る日なんて、今日しかないんだからなー。
そう言いながら私は紙袋の中から、適当に一つチョコを取り出した。
綺麗な金色のリボンを強引に外すと、無造作に赤い包装紙を破いていく。
パカッと小気味いい音と共に上蓋を取り外す。
そうして私は中に入っていたトリュフチョコを一つ取り出した。

「これだってすげー、美味そう!」
そう言うと私はポイっと口の中にそれを放りこんだ。
「うん!美味しい!」
誰のか知らんが、なかなか美味しい。
私は満足したように満面の笑みを浮かべながら、澪に見せ付けるようにチョコを食べ続けた。
「律…」
「あー、美味しい、美味しい。こんなチョコ食べれるなんてバレンタインは最高だなー」

あー、もう駄目かも…。

チョコを食べながら、口では陽気にそう言いながらも。
頭の中ではこんなことして後でどうなるか、すでに重々理解していた私は、澪がいつ怒り出すかと内心びくびくしていた。
「すっごい、美味しいな、これ!」
しかし内心で後悔していても、止められない事もあるわけで。
私は中に入っていたチョコを一気に食べきってしまった。

ふー、でも本当に美味しいな、これ…。
適当に選んだチョコの思わぬ美味しさに、内心ちょっと満足しながらも。
私は恐る恐る澪の方へと視線を向ける。
立ち上がっていた澪はどこか呆然とした様子で、私を見詰めていた。

そんな彼女の視線に何とか耐えながらも。
これから始まるだろう恐ろしい未来図を予想すると、さっきまで充分味わっていたチョコの味が、私の舌から消えていくよう気がした…。

To be continued…
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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律澪はジャスティス。
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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
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