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ロシアンチョコレート【前編】 -07-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「そうですか。あ、じゃあ。良かったら後でゆっくり食べてみてください」
あの、私チョコを作ったの今回が始めてでして。
憂に教えてもらったから、たぶん大丈夫だと思うんですけど…。
「あ、でも美味しくなかったら無理して食べてもらわなくてもいいんで…キャ!」
「あずにゃーん!!」
梓が言い終える前に、唯は立ち上がって軽音部唯一の後輩に抱きついた。

「ありがとー、絶対、絶対何があっても全部食べるから!まかしておいて!」
「もー、わかりましたから!離れてください、先輩!」
纏わりつく唯を振り払おうとする梓の表情は、言葉とは裏腹に嬉しそうだ。
…てゆうか、唯。お前は完全に状況を忘れているな。
私は和と目を合わせると、周囲にばれないようにしながら二人で小さく溜め息を吐いた。

「律はその、もう食べたのか?」
「へ?」
仲睦まじい二人を見ていた私は、澪の言葉に思わず体を固くしてしまう。
「だから、私が渡したチョコ…」
「いや、まだ」
い、家でじっくり味あわせてもらおうかなー、なんて思っててさ。
私は平静装って、何とかそう答えた。

「そうか。…まあ、味はそんなに期待しないでくれよな」
「いやいや。澪しゃんのチョコは他では絶対買えない、プライスレスな一品ですからー。そりゃあもう、味わってさあ」
笑ってそう言う私。我ながら何を言ってるんだか。
「お、大げさな言い方だな」
「いやいや」
ふぅ、何とか誤魔化せたかな。
そう思い、内心で安堵の溜め息を吐く私。

「それならいいんだけど…。ところで律は、今年どれくらいチョコ貰った?」
「…………………はい?」
あら、どうしてそっちに話題が?
背中に嫌な汗が流れるのを感じながら、私は唯と同じように首を傾げる。
「だから、チョコ。…私もその、一杯貰ったけど」
そう言ってチラリと隣にある紙袋を見る澪。袋の中はチョコで溢れかえっていた。
「そ、そうか。それは良かったな。さすがファンクラブもある澪しゃんですこと」
相変わらずモテモテですなあ、とそう言ってにしし…と笑う私。

でもそうやって澪を茶化しながらも。
正直なところ私は内心では澪が貰ったチョコの量を見て、少し不機嫌な気分になっていた。
顔には出さないようにしてたけど。
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ジャンル : 小説・文学

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