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ロシアンチョコレート【前編】 -06-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「そ、それは確かに気になるところね」
そう言ってムギも澪と同じように、持っていたチョコをテーブルに置いた。
「じゃあ、とりあえず私も控えめにしておきます」
普段はそれほど体重を気にしていない様子の梓も、先輩たちに習って食べるのを控えた。

「はは、そうだぞ澪。何も製菓会社の陰謀にうかうかと乗って、これ以上体重を増やすことはな…イテ!」
「うるさい」
正面から飛んできた拳骨に、私は涙目になりつつも内心ちょっとほっとする。
よし、とりあえず話題をチョコから離して…。

「それにしても。律先輩と唯先輩も、またたくさんチョコ貰ってますね」
梓が私と唯の足元にあったチョコの袋をチラリと見てそう言った。
「え、いや、そんなことは…」
「そうだよ、あずにゃん。まあ、ほとんどがクラスメイトとかの交換で…」
私より少し慌てた様子で唯はそう言った。
やっぱり普段は能天気な唯でも、さっきの梓の声に含まれている何か冷たいものを、さすがに感じとったのだろうか。

「いいんですけどね、別に」
やっぱり何だか含む処があるような言い方をする梓。目が笑ってません。
「あ、あのね、あずにゃん」
とりあえず唯、頼むぞ。何とかチョコから話をそらしてくれよ。
「私にとっては他の誰からもらったチョコより、あずにゃんのチョコが一番だよ!」
私の願い空しく、唯がそれはそれは堂々とそう言い切った。

「ゆ、唯先輩…」
唯の言葉に感動したのか、はたまた照れているだけなのか。
少し頬を紅く染めて、顔を俯かせる梓。
「それはまあ、その…ありがとうございます」
「いやいや、当然のことだよ」
フンスと鼻息荒くそう言って笑う唯。唯さーん、君は何か忘れてないかね。

「あの、じゃあもう食べられましたか、あのチョコ?」
「へ?」
「あの、だから私が渡したチョコなんですけど…」
「…はい?」
ようやく先程までの状況を思い出したのか。
唯は少し体を固くしながらそう聞き返す。

「あ、まだ食べられてないですか、唯先輩」
「ひゃい」
落ち着け、唯。声が上ずってるぞ。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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