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ロシアンチョコレート【前編】 -05-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「遅れてごめん」
「ごめんなさい」
「すいません」
チョコを袋に押し込めて、とりあえず部室の倉庫の棚にでも置いておこうかと思った矢先に、澪、ムギ、梓の三人がやってきた。慌ててチョコの袋を後ろに隠す私と唯。
和は動じることなく三人に「お邪魔してます」と挨拶をしていた。
和も含め、軽音部全員揃った処でムギが入れてくれたお茶を飲むことにする。

「いや、毎年のことだけど。今日は学校中チョコの匂いが蔓延してるな」
「そうですね」
「今日は私たくさん貰っちゃった。もちろん同じくらいお返しもしてるんだけど」
澪の言葉を皮切りに、梓とムギが楽しそうに話をしている。
部室に入ってくる時、三人はそれぞれ手に大きめの紙袋を持っていた。
どうやら今年も豊作のようだ。

「そ、そうだな」
「ほ、本当だねえ」
三人の話に無難に返答する私と唯。ああ、我ながらなんだかぎこちない。
そんな私たちの様子に気付いている和は、やれやれと言った顔をしながら紅茶を飲んでいた。
澪たち三人が、貰ったチョコをテーブルの上に広げて食べる中。
私と唯、和はひたすら紅茶だけを飲んでいるのが現在の状況。

「どうした、唯。貰ったチョコ食べないのか?」
いつもなら真っ先に食べるくせに、と澪が唯を見ながら不思議そうな顔をしている。
「律先輩も」
「和ちゃんもどうしたの。皆で頂いたチョコの試食会するんじゃなかった?」
梓やムギもそう言って、私たちを見詰めてきた。
「いや、その今年は家に帰ってからじっくり食べようかと」
「そ、そうなんだ!なんか今日はちょっと胸が一杯…じゃなくてお腹が一杯てゆうか」
慌ててそう言って誤魔化す私と唯。苦しい言い訳だな。

「へー、珍しい」
「唯先輩、もしかしてお腹の調子でも悪いんですか?」
感心したように私たちを見る澪と、心配そうに唯に声を掛ける梓。
「た、大したことないよ、あずにゃん!まあ、ちょっとね」
「和ちゃんは?」
「私は今回パスしようかと。ちょっとダイエットにね」
さらりとした口調で和がそう言うと、澪が「う」と小さな呻き声を上げる。
「そ、そうだな。あんまり食べたら後でどんだけ…」
ダイエットという言葉に極端に弱い澪は、新しく開こうとしていたチョコの箱から手を離した。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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