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ロシアンチョコレート【前編】 -04-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
いや、それしかないのは頭ではもうわかっているけど…。
「ま、待った。もう少し何か良い方法を考えてみないか」
そう簡単にはあきらめられない私は、二人にそう言ってみる。

「無理でしょ。律が覚えていないんだから」
「ぐ。いや、そうだけど…。おい、唯、お前はどうするんだ」
「うーん、そうだねえ」
あずにゃん、怒るかなあ…。
唯はちょっと心配そうな顔をしながらそう呟いた。

「そりゃ怒る、梓だってもう怒る。そうに違いない」
「…律、それは貴女の過去の経験か何かによるものなの?」
断言する私に、和がちょっぴり呆れ顔でそう聞いてくる。
く、ええ、そうですよー。

「ううーん」
「な、唯。だから、何とかこの事態を打開する何か案を考えよう」
「二人で全部食べちゃう、とか?」
「…無理」
いくらチョコ好きと言っても、この量は…。
私は唯の提案をあっさり却下した。

「仮に無理して全部食べたとして、澪や梓ちゃんにチョコの感想を聞かれたらどうするのよ唯」
第一この中には、私が貰ったチョコもあるんだけど。
和はチョコを一つ、一つ手に取りながらそう言った。
確かにそうだ。少なくともこの中の約五分の一は和の物。
それを私や唯が勝手に食べてはまずいだろう。

「素直に諦めた方がいいわよ、律、唯」
それにもう少ししたら、澪たちもここに来るでしょうに。
そう言った和は、部室のドア付近をちらりと見る。
そうだった。澪たちはたぶんまだクラスメイトや他先輩、後輩たちからチョコを貰ったりして部室に来るのは遅れているのだろうけど、もうそろそろ来てもおかしくない。

「そ、そうだな。とにかく一旦このチョコどこかに隠そうか」
「そうだね、りっちゃん」
私と唯は、慌ててテーブルの上に置いてあったチョコを紙袋に詰め込んでいく。
「…この期に及んで諦めの悪い」
「なんとでも言え。この苦労、和にはわからん」
「あはは、…やっぱりあずにゃんが怒ると怖いし」
唯と二人して和に反論する私。二人して情けないのはわかってますがね。

「…まあ、とりあえず袋には入れましょうか」
結局和もそう言って、チョコを袋に詰め込むのを手伝ってくれた。
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