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文芸部からの助っ人【後編】 - 06 -

Category : SS( 文芸部からの助っ人 【後編】 )
二人からの視線にややたじろぐ俺に気付くこともなく。
彼女は一つ顔を頷かせた後、ドアを開けて部室を出ていこうとした。

じゃあ、またね。…りっちゃん。

「え?」
「失礼しました」
軽く頭を下げながらそう言った彼女は、少し慌てた様子でドアを閉めた。
俺は慌ててドアの方を振り返ったが、もうそこには誰にも居なかった。
部室を出る前、彼女が近くに居た俺だけに聞こえるくらいの小さな声で呟いたそれは…。

「りーつ君、何やってんだよ」
「へ?」
俺がドア前で少し呆けていると、唯がちょっぴり呆れたような顔をして俺を見ていた。
「何が?」
「そうだね、律君。せっかく彼女がここに来てくれたのに」
もっと積極的にさ、今日も家まで送るよとか言わないと。
紬も唯同様、なんだか呆れたような感じ苦笑している。

「な、なんだよ、それ。なんでそんな…。今日は部の問題で」
「そんなの建前、建前。まあもちろんそれも大事だけどさ、せっかくのチャンスなんだよー」
「そうだよ、律君。今後も彼女がここに来やすくするためにも、大事な処なんだ」
畳み掛けるように二人は俺にそう言ってくる。
ぐぐ、お前ら、そんな理由で彼女に歌詞を頼んだのかよ。
「あのなー」
その友情には痛み入りますがね。

「ま、今日は処はしょうがないとして。今後はちゃんとこのチャンスを物にしなよ、律君」
「いや、だから紬。それとこれとは」
「部としては今まで悩みのタネだった歌詞を作ることが解消されて。さらに律君は片思いの彼女と急接近できて、と。いいことづくめじゃん」
「だから唯。それとこれとは…」
「とにかく僕も新曲を作らないとね。彼女ばかりに頑張ってもらっちゃ申し訳ないし」
「おおー。紬君、頼もしい」
「ふふ。まあ、頑張るよ」
「あの、お二人さん…」
なんだかテンションの高い二人を前に、俺は言うべき言葉がどんどん失われそうになる。
だが部長としてこれだけは言っておく、というか聞いておきたいわ。

「あのさ、一応再確認しておくけど。俺たちは男三人のバンドだったよな」
俺がそう言うと、二人は何を今更といわんばかりの表情になっている。
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